[横綱・稀勢の里]誕生

19年ぶり日本出身力士

[日本経済新聞1.25]

大関稀勢の里の横綱昇進が25日、

伝達された。

努力と苦労を重ねて30歳でやっと

果たした綱取りの夢。

緊張した表情で

日本相撲協会の使者を迎えた

稀勢の里は

[横綱の名に恥じぬよう精進します]と

口上を述べ、重責を担う決意を

新たにした。

稀勢の里は初場所を14勝1敗で

初優勝。2場所連続制覇ではなかったが

23日の横綱審議委員会では

昨年の年間最多勝など安定感が

高く評価され、全会一致で横綱へ

推薦された。

春場所からは2000年春場所

(曙、貴乃花、若乃花、武蔵丸)

以来の4横綱時代となる。

新入幕から

73場所での昇進は昭和以降で

最も遅い。

横綱昇進の伝達は午前9時半すぎ、

東京都内のホテルで行われた。

羽織とはかまで正装した

稀勢の里は

[謹んでお受け致します。横綱の名に

恥じぬよう精進します。本日は

ありがとうございました]と深く

頭を下げた。記者会見で実感を

問われた稀勢の里は

[これから湧いてくると思う]と

いつもの淡々とした表情。

入門から15年、遅咲きの新横綱は

[自分一人では乗り切れなかった。

感謝しかない]と話した。

伝達式では稀勢の里の口上にも

注目が集まった。

横綱昇進時の口上は

1994年に第65代横綱に昇進した

貴乃花が

[不惜身命を貫く]と述べ、以降の

新横綱も[堅忍不抜]

(3代目若乃花)

[精神一到](白鵬)といった

四文字熟語を取り入れることが

多かった。

だが稀勢の里が発した言葉はシンプル。

理由を問われると

[迷ったが、気持ちをそのまま込めた]

と説明。

これまでの硬い表情を少し緩め

[ちょっとかんでしまって・・・・]

と照れ笑いした。