初V稀勢の里

[感謝しかない]

初土俵から15年

悲願に感極まり

[日本経済新聞1.22]

付け人から優勝決定を告げられると

支度部屋で静かにうなずいた。

東京都墨田区の両国国技館で

21日に行われた大相撲初場所14日目で

大関稀勢の里が初優勝を果たした。

これまで大きな期待を背負ってきたが

応えられずにいた。

[本当に感謝しかない]。

支えてくれた人への思いを口にすると

右目から一筋の涙が流れた。

単独トップの大関は、

幕内土俵入りでも、集中した様子を

崩さなかった。時折大きく息を吐き

ながら、いつも通りに準備した。

取組で平幕の逸ノ城を堂々と寄り切り

戻った支度部屋では落ち着いた表情。

支度部屋のテレビには最後まで

視線を送らなかった。

結びの一番で白鵬が敗れて

優勝が決まった際は、

カメラの無数のフラッシュに包まれた。

[うれしいです]と、

初土俵から約15年でようやくかなった

悲願に感極まった。

それでも[最後をしっかり締めたい]と

勝負師らしく、22日の千秋楽に

向けて力強く語りました。


初土俵から89場所目での初優勝は

史上4番目の遅さとなった。

新入幕から所要73場所での

初制覇は史上2番目の遅さ。

新大関から所要31場所での

初優勝は昭和以降では最も遅い。