[アジアひと未来/日経]

同性婚の合法化は欧米諸国が

先行してきた。

反対論が根強い米国でも、

連邦最高裁判所が2015年、

[禁止している州法は違憲]との

初判断を示した。

これに対して、アジアではまだ

合法化の例がない。

国際的な性的少数者(LGBT)の

支援組織ILGA(本部ベルギー)によると

世界で20を越える国・地域で

同性婚合法化や同性パートナーの

権利保護制度を施行している。

ベトナムは合法化を求める声の

高まりを受け、15年1月に

婚姻家族法を改正、

同性婚に対する罰金を廃止した。

ただ実質的には事実婚を

容認したにすぎず、

権利を積極的に保護したわけではない。

韓国は男女の役割を明確にする

儒教思想が強く、

合法化への壁は高いとされる。

LGBTに比較的寛容とされるタイでも

実現に至っていない。

注目は台湾だ。

同性婚を合法化する

民法改正案の審議が昨年末から

立法院(国会)で始まり、

その是非をめぐり激論になっている。

同性愛そのものに刑罰が

科される国もある。

マレーシアなどイスラム教師を

国教とする国では特に厳しく、

禁錮刑などの対象だ。

インドでも同性愛者の性交渉を

犯罪とする刑法の条項があるが、

見直し論も強まっている。

◆同性間の結婚を法律・判決で認める

フランス、ブラジル、米国、

南アフリカ

◆一部地方で同性婚を禁止

英国(北アイルランド)

◆法制化が未整備または途上

日本、中国、タイ、台湾

◆同性愛が違法

インド、マレーシア、サウジアラビア


[担当記者]

高橋徹、佐藤大和、中村裕、

黒沼勇史、鈴木淳、松井基一、

伊原健作、菊地友美、小安司馬