上場企業 2年ぶり増益

商社・建設など牽引

今期最終7%

[日本経済新聞1113]

上場企業の2017年3月期の

純利益は2年ぶりに増加に転じる見通し

資源価格の回復を受けて商社の

損益が大幅に改善し

通信や建設など内需系の

非製造業も牽引する。

トヨタ自動車の減益額がやや縮小するなど

製造業の業績にも底堅さが出てきた。

一方で米国大統領選挙を機に

世界経済や円相場の先行きは

不透明さを増しており

下期以降の業績には逆風が

強まる恐れもある。

[[下期業績なお不透明]]

円高で自動車や機械などが

打撃を受け、前年同期比で売上高6%

経常利益13%減、純利益11%減と

上半期としては5年ぶりの減収減益

下期以降に盛り返し、

17年3月期通期では売上高4%減

経常利益2%減まで減益幅が縮小。

最終的なもうけを示す純利益7%増

19兆7000億円弱と増益を確保する

見通しだ。

商社の業績改善が寄与する。

前期は中国の需要減を背景に

鉄鉱石や銅の価格が下落し

三菱商事や

三井物産が戦後初の最終赤字に転落

今期は資源価格が回復し

例えば原料炭価格は

足元で1㌧あたり300ドルと7月末の

3倍だ。三菱商事は3300億円の

最終黒字(前期1493億円赤字)

に回復する。

通信や建設など内需企業による

底上げ効果も大きい。

NTTドコモはスマホなどを

複数保有する利用者が増えて

データ通信料収入が拡大し純利益が

2割増える。

建設は首都圏の再開発が追い風

[低採算の工事も大幅に減少]

(大林組の原田昇三副社長)

清水建設や鹿島建設など

大手ゼネコンは相次いで

最高益を更新する見通しだ。

足元では円高進行にブレーキがかかり

製造業は持ち直しつつある。

[中小企業減税特例2年延長]

法人税(国税)を軽減する

特例措置について、2016年度末の

期限を2年延長する方針を固めた。

(政府・与党)

年800万円以下の法人所得にかかる

税率を15%とし、

大企業(現行23.4%)より

低く抑える優遇政策を延ばす。

地方の中小企業の業績回復が

大企業に比べ遅れていることや

景気の先行きが

不透明になっていることに配慮する

狙いがある。

自民、公明両党が

12月上旬にまとめる17年度

税制改正大綱に盛り込みます。