陛下の公務 年1000件超

昭和天皇の時代より多く

[日本経済新聞1018]

82歳の天皇陛下は

生前退位の意向を強く示唆する

[お言葉]の公表(8月8日)後も

精力的に公務をこなされています。

ただ

[象徴としての務め]を重視されてきた

天皇陛下は負担軽減に否定的。

17日に始まった政府の有識者会議では

象徴天皇の公務のあり方も

論点の一つになる。

4泊5日の過密スケジュール、

車での移動は約380キロ。

天皇陛下は9月28日から、

皇后さまと一緒に東日本大震災の

被災地視察などで岩手県を訪問。

車内でもほとんど休むことなく

沿道の県民に笑顔で手を振り続けられた。

宮内庁関係者は

[長い旅程で、相当お疲れだったはずだ]

と話す。両陛下は10月12日も

国費として来日した

ベルギー国王夫妻を茨城県結城市に

案内された。

天皇陛下の[お務め]は

①憲法が定める[国事行為]

②象徴天皇の地位に基づく[公的行為]

③宮中祭祀などの私的活動を含む

[その他の行為]

に大別されます。

昨年、これらに取り組まれたのは

約260日だった。

国事行為と公的行為を

[公務]と呼び、活動の大半を占めている

例えば、昨年1年間に内閣から届く

書類に署名・押印されたのは

約1千件。宮殿や御所で功労者や

外国賓客らと面会する

[拝謁][会見]なども年100件を超え

地方の訪問も17回に上った

天皇陛下の公務に対する思いは強い

[お言葉]では

[天皇の高齢化に伴う対処の仕方が

国事行為や、その象徴としての

行為を限りなく縮小していくことには

無理があろうと思われる]

と述べられた。

宮内庁によると、陛下は公務がない日も

公務に関連する資料を読むなどして

過ごされることが多いという。

宮内庁が2009年、74歳の時の陛下と

昭和天皇の公務の量を比較したところ

赴任・帰国大使の拝謁などは

人数ベースで4.6倍、

東京都内や地方へ出かける回数も

2.3倍に増えていた。

宮内庁は一部式典で陛下が

述べられるお言葉をなくすなど

負担軽減に取り組んでいるが、

公務の量は70代の頃と比べても

ほとんど変わっていない。