南アフリカで開催された

ワシントン条約締約国会議は

各国に象牙の国内市場閉鎖を求める

決議を承認して10月4日、閉幕した。

期間中、環境相が

[(日本は)違法取引、密猟による

市場ではない]と記者会見で発言し

閉鎖の対象外との認識を示したことは

現地で会議に参加した環境保護の

非政府組織(NGO)などにも伝わり、

早くも批判が続出した。

[日本がアフリカの自然遺産とも

言えるアフリカゾウの保護を拒否した

ことに失望しました]

米国ワシントンに本部を置く

[ヒューマン・ソサエティー・

インターナショナル]のアイリス・ホさんは

環境相の発言を聞いてそう話しました。

日本には国際取引禁止前に輸入した

在庫象牙があり、取引に際して届け出や

登録を義務付けた制度もある。

だがインターネット上などで違法取引も

指摘され、ホさんは[合法市場は違法象牙の

隠れみのになる。国内市場を維持することは

許されない]と強調した。

米国ニューヨークが拠点の

[野生生物保全協会]の

スーザン・リーバーマンさんは

[米国も含め、完全に管理された

市場などない]と指摘。

[ただ(対象外だ)と言うのではなく

流通しているのは合法品だと

証明することが日本の責任だ]とした

深刻な密猟からアフリカゾウを

守るため、各国内の市場を閉鎖して

需要を絶つべきだとの機運は欧米だけ

でなく、かつて日本に象牙を輸出した

アフリカの国にも広がっている。

国際取引禁止後に2回、

特例で日本に輸出したボツワナの

ツェケディ・カーマ環境・野生生物・観光相は

アフリカゾウに関する別の議題の

討論で[今や象牙取引は支持できない]

と発言。国内市場閉鎖の意向を示した

中国や米国に謝意を示した。

【日経ヨハネスブルク=共同】