ノーベル賞に大隅氏

[生理学・医学賞]

細胞内の[リサイクル]解明

生命維持の基礎

-創薬に道開く-

スウェーデンの

カロリンスカ研究所は3日、2016年の

ノーベル生理学・医学賞を、

植物や動物など生物が細胞内で

不要なたんぱく質を分解して再利用する

[オートファジー(自然作用)]の

仕組みを解明した東京工業大学の

大隅良典栄誉教授(71)に贈ると発表。

この仕組みはパーキンソン病やがんなどの

病気に関わっており、新たな創薬に道を開く

業績が評価されました。

[大隅良典氏]

1945年生まれ。福岡市出身。

67年東京大学教養学部卒業。

72年同大理学系研究科博士課程単位

取得後退学。

74年米国ロックフェラー大学研究員。

77年東大助手、

88年助教授。

96年岡崎国立共同研究機構基礎生物

学研研究所教授、

2009年東京工業大学特任教授。

14年より栄誉教授。

理学博士。

日本学士院賞、京都賞などを受賞。

文化功労者にも選ばれた。

【オートファジー(自然作用)】

不要なたんぱく質を分解

生き物が自分の細胞の不要なたんぱく質などを

取り除いてリサイクルする仕組みで[自然作用]とも

呼ぶ。ギリシャ語でオートは[自分]、

ファジーは[食べる]の意味だ。

たんぱく質やミトコンドリアを分解し

アミノ酸などに変える。成人は毎日、体内で

約200㌘のたんぱく質を作るが、食べ物から

摂取するのは70㌘程度だ。不足分のたんぱく質は

分解してできた原料で補っている。

植物から哺乳類まであらゆる真核生物が

持っている。生物の生存になくてはならない機能だ

細胞の健康を保つほか、分解したたんぱく質を

栄養源に再利用することで飢餓に耐える働きがある

オートファジーが働かないと病気になることが分かってきた

世界中で研究が活発化しています。

オートファジーの働きを促し、

細胞内のごみを取り除くことができれば

治療につながる可能性がある。