天皇陛下さま

生前退位 特例法軸に

[有識者会議に経団連・今井氏ら]

提出、通常国会も視野

[日本経済新聞924]

日本政府は23日、天皇陛下の[生前退位]を

検討する有識者会議を設置しました。

政治学や歴史学の専門家ら6人で構成し

座長には経団連の今井敬名誉会長が就く

見通しだ。10月中旬にも初会合を開く。

首相官邸内では生前退位への対応を

急ぐため、皇室制度全体に関する議論は

先送りし、今の天皇陛下に限り

退位を認める特例法を軸に検討すべきだとの

声が多い。早ければ来年の通常国会での

法整備をめざす。

会議は首相の私的諮問機関との

位置付けで、法整備のあり方も含めた提言を

まとめる。

生前退位の実現に向けては

天皇の退位後の身分や住まい、

新しい元号、葬儀の形式など

膨大な論点を詰める必要があります。

政府は議論に備え、会議の事務局を担う

内閣官房皇室典範改正準備室の体制を

23日付で11人から20人に増員しました。

政府内では陛下の82歳という年齢を考慮し

[議論にそう何年もかけられるものではない]

(政府高官)として、速やかな法整備を

めざすべきだとの声が多い。

陛下が8月に表明された

[お気持ち]の冒頭で

[戦後70年という大きな節目を過ぎ

2年後には平成30年を迎える]と

言及したことから

[2018年中の実現を念頭に置かざる

を得ない]との声もある。

皇室典範を抜本的に改正して

恒久的な制度とするには

強制的な退位や天皇の恣意的な退位を

防ぐ手立ても詰める必要がある。

保守派を中心に反発が予想され

棚上げされている女性・女系天皇の

容認や女性宮家の創設の議論が

再燃する可能性もある。

首相も女性宮家などの問題には

否定的な発言を繰り返してきました。

このため首相官邸内では

当面は[一代限り]で生前退位を

認める特例法でまず対応し

皇室制度全体の見直しは先送りする

[2段階論]が浮上しています。

政府関係者は[女性宮家の問題まで

議論が波及すれば収拾がつかなくなる。

有識者会議の議論では

現実的な対応を探ってもらえるはずだ]と

期待する。

政府は天皇陛下の地位が憲法で

[国民の総意に基づく]と定められていることを

踏まえ、有識者会議の議論内容を適宜、

国民に開示しながら

検討を進めたい考えだ。

国民の代表である国会議員による

議論の機会も探ります。


[天皇陛下の公務負担軽減に関する

有識者会議のメンバー]

◆今井敬氏(86)

経団連名誉会長

新日鉄住金名誉会長

◆小幡純子氏(58)

上智大大学院教授

元消費者委員会委員

◆清家篤氏(62)

慶應義塾長

政府社会保障制度改革推進会議議長

◆御厨貴氏(65)

東京大学名誉教授

日本政治史専門

◆宮崎緑氏(58)

千葉商科大学教授

元NHKキャスター

◆山内昌之氏(69)

東京大学名誉教授

国家安全保障局顧問