狂言の千五郎家

襲名披露公演 京都

[日本経済新聞9月19日]

江戸時代から続く狂言大蔵流の

茂山千五郎家の襲名披露公演が18日

京都市左京区の京都観世会館で開かれ

当主の十三世千五郎さん(71)が

隠居名の五世[千作]を

千五郎さんの長男正邦さん(44)が

十四世[千五郎]を襲名しました。

五世千作さんは、

狂言界で初めて文化勲章を受けた

人間国宝、四世千作さんの長男。

1994年から当主を務めてきたが

家督を長男に譲り、2013年に死去した

父の名を継ぎました。

公演は、祝い事の際に上演される

能[翁]で幕開け。

十四世千五郎さんが三番三を

勇壮に演じ、当主としての一歩を

踏み出した。五世千作さんは、

狂言の[三老曲]の一つ、

[庵梅(いおりのうめ)]の年老いた

尼役で枯れた味わいを出した。

京都を拠点とする千五郎家の家訓は

[お豆腐狂言]お豆腐のようにどんな場でも

喜ばれる狂言を演じようと

ユニークな企画を続けている。

襲名披露公演は

10月2日に

大阪市中央区の大槻能楽堂であり

その後、名古屋、東京と続く。