〔原爆戦災誌〕に英語版

長崎市、国際機関などに献本

〔日本経済新聞9月5日〕

長崎市は、国と協力して、

被爆した市民や街の惨状をまとめた記録

[長崎原爆戦災誌]の英語版を作った。

戦後71年がたち、世界に改めて

被爆の実相を伝えるのが狙い。

長崎市が編纂した戦災誌全5巻

(A5判)のうち、第1巻の総説編、

約700頁分を英訳。

大火傷を負った被爆者らの様子や、

爆心地近くの学校や病院といった

建物が崩壊した状況などを、

A4判約380頁にまとめた。

国立長崎原爆死没者追悼平和記念館が

2006年から翻訳作業を進めていた。

英語版では、被爆した小学校など、

日本語版では未掲載の写真を追加。

被害が及んだ地域を示す地図も新しくし

本文中に登場する主な町名なども記し

外国人の読者が市内の地理を把握しやすく

なるよう工夫した。

長崎市は、国立国会図書館や

長崎県内の一部の図書館などへ

英語版を配布。

国際機関や各国の在日大使館にも

献本する。

監修した長崎総合科学大の

ブライアン・バークガフニ教授

(比較文化論)は

[内容の正確さにこだわった。

海外の研究者らの役に立ってくれれば]

と期待する。