【多発するサイバー攻撃】

あちこちでサイバー犯罪が

起きているようだ。

タイでは今月、ギャングが

システムをマルウェアに感染させ

6県21ヵ所のATMから1200万バーツを

盗み出す事件が起きました。

〔Bangkok Post〕

アユタヤでは今月、

ある家族がオンライン詐欺で

100万バーツ近くを失ったとして

バンコクの警察本部の前で抗議した。

犯人は携帯電話会社を騙して

被害者の携帯番号の

SIMカードを新たに発行させ

(その際に携帯会社は身元確認さえ

しなかった)

被害者のオンラインバンキングアプリの

新しい暗証番号を取得して口座の金を

すべて奪った。

銀行は被害者に補償したが

携帯電話会社は

沈黙したままだ。

シンガポールではサイバー攻撃対策として

公務員のインターネット接続を

遮断する計画を推し進めている。

ただこれは

〔スマート国家構想〕と銘打って高度な

ハイテク社会の実現に取り組む同国に

とっては大きな後退になるだろう。

こうした事件は、

タイなどが野心的なデジタル経済構想を

打ち出す中で警鐘を鳴らしている。

このタイの構想には

今後5年間で官民から150億ドルの

投資が必要だ。

東南アジア諸国連合(ASEAN)の

国々では、現在35%のスマホ普及率が

急速に伸びており、世界のデジタル経済の

最前線に躍り出る機会に恵まれている。

だが、サイバーセキュリティー大手の

米国ファイア・アイによると、

東南アジアの組織が高度なサイバー攻撃を

受けるリスクは、世界の平均リスクよりも80%

高い。あらゆるモノが

インターネットにつながる

〔IoT〕への信頼性が今なお

疑われる中で、そうした野望は

達成できるだろうか。

(日本経済新聞29日付)