Rio 2016

値千金ネイマール弾

先制FK・PK最後決めた

ブラジル 傷癒やす初優勝

〔日本経済新聞8月22日/本池英人〕

◆男子

男子の決勝は過去に銀メダル3度

銅メダル2度の開催国ブラジルが

ドイツと1-1のまま延長を終え

PK戦を5-4で制して優勝を果たしました。

やや出来過ぎの感もあるブラジルの

金メダル物語の締めに登場したのが

主役のネイマール選手だった。

PK戦の5人目、助走速度を変えて

タイミングをずらし、

GKの逆を突いてゴール右へ。

〔人生最高の出来事だ。

僕を批判したヤツらは前言撤回しないと

いけないね。〕

毒を含む優勝インタビューは、

悲願を果たした達成感の産物だろう。

序盤から

両チームとも

金メダルへの意欲を乗せた

激しいファイトで、

同点となった後も速攻と肉弾戦が

あちこちで繰り返された。

途中でつった左足を引きずる

ネイマール選手も最後まで走り抜いた。

〔彼はブラジルサッカーの象徴〕と

エースをたたえるミカレ監督は

〔PK戦で偉大なセーブを見せた

GKウェベルトンもいる。

全員の努力の結果だ〕と、

重圧に打ち勝ったチームをねぎらう。

因縁の場所で

因縁の相手との決戦だった。

66年前、

同じ会場でウルグアイに

敗れて優勝を逃した

〔マラカナンの悲劇〕と

2年前にドイツに1-7の

歴史的惨敗を喫した

〔ミネイロンの惨劇〕

2度の自国開催ワールドカップ

(W杯)で刻まれた心の傷を少しでも

癒やすには

自国開催五輪で初の金メダル獲得という

戦果が必要だった。

準優勝だったロンドン五輪に続いて

チームを引っ張ったエースに

ミカレ監督は激励と今後の目標を

授けた。

〔24歳にして

銀メダルと、今回の金メダルを手にした。

次のステップはW杯優勝だろう。〕

W杯の借りはW杯でしか返せない、

ということか。