お灯明のひかり

八月十六日、今年も盆施餓鬼・

献灯回向法要が

厳修されました。

この法要では例年皆様から

お供え頂いた灯篭を

境内の広場にお飾りさせて

頂きますが、当日午前中は

記録的な大雨。雨の用心から

今年の灯篭は大殿や大方丈の

縁側に並べる事になりました

結局雨は午後には上がり、

天気は曇りがちながら

多くの参拝者をお迎えして 

盛大に奉修することが

出来ました。

夕闇に輝く灯篭はとても

綺麗ですが、ただの飾りと

いうわけではありません。

実は、ほとけさまに対する

『灯明』のお供養なのです

仏教において暗闇を照らす

灯明の光は、

物事を明かに見、

理解するための『智慧』の

象徴とされてきました

さらには世の人々の迷いを除き

悟りの世界へと導く

仏教の教え『法』の象徴にも

なっています

こうした考えから

灯明は

お花・お香とともに

仏教のお供養として

基本的なものとされ

皆様のお宅でも

お仏壇にロウソクを灯して

お参りされているのでは

ないかと思います

電気のない時代などは

このお供養のおひかりが、

人々の安らぎとなっていた

ことでしょう。

ある御経には 

灯明を灯してほとけに

供養すれば

その光は暗闇の世界で  

苦しむ者たちを照らして

苦しみを和らげる、

とあります

その功徳は

大いなるものである、

というわけです。

皆様がお供えされた灯篭も

どこかで苦しむ人を

照らしているかもしれません

ほとけさまやご先祖様方も、

きっとそのおひかりを

お喜び下さっていることでしょう

【浄華平成26年11月発行

102号】より引用掲載しました

-浄土宗大本山 清浄華院-