米国オクラホマ 

死刑執行 半年停止

EU 薬禁輸が影響

【ロサンゼルス=水野哲也】

米国オクラホマ州は今月、死刑執行を

半年間停止することを決めました

新しい薬を使って執行したところ

死刑囚が長く苦しんだからだ

死刑に使われる薬はこれまで、

欧州の製薬会社から輸入してきたが

死刑廃止論の高まりを受け

欧州連合(EU)が輸出を禁止したことが

背景にあります

米国では32州で死刑制度があり、

他州にも影響が広がりつつあります

オクラホマ州で4月29日に

執行された死刑は、三つの薬を順番に

投与し、意識を失わせた後に心臓を停止

させる手順だった

最初の薬の投与から10分後、

医師は死刑囚が意識を失ったことを確認

ところがその数分後、死刑囚が

身悶えし、体を起こそうとするなど

苦しみ出した為、執行を途中で止めました

最終的に、死刑囚は執行開始から43分後に

心臓発作で死亡しました

同州では今年1月、死刑囚が執行中に

「全身が焼けるようだ」と

口にしたこともありました

オハイオ州でも執行に26分かかった

ケースがありました

これらは全て新しく導入した薬を

投与したことで起きました

死刑は州ごとに定められており、

ほとんどの州が薬物投与だ

憲法が禁じる

「残酷で異常な刑罰」に

あたらないと解釈されているためだ

だが薬を製造してきた欧州の製薬会社が

死刑廃止論が広がる中で薬の

製造販売を停止

2011年にはEUが輸出を正式に禁止しました

その後

各州は在庫で執行を続けたが、

在庫が尽きると

同じような効果のある薬で代替するように

なりました

動物の安楽死に使われている薬も

あるなど、十分な使用実績のない薬を

組み合わせているのが実態だ

オバマ大統領は死刑制度は否定

していないものの、今回の失敗を

「深刻な問題だ」と受け止め、

米国での死刑適用の実態を

調べる考えを表明しました

国連人権高等弁務官事務所や

フランスなど国外からも

「死刑の廃止を念頭に、執行を

一時停止すべきだ」といった声が

上がっています

【読売新聞5/17 一部省略しました】