パテック フィリップ展

世代越える時計たち

どんなに精密でも、デジタル式と比べると正確さには

欠けるし、調整に手間もかかる。

しかも、決して安くはない。

それなのに、多くの人が機械式時計に憧れ、

魅せられるのはなぜだろう。

そんな疑問に答えてくれそうな時計の展覧会が

17~19日、

明治神宮外苑聖徳記念絵画館(東京都新宿区霞ヶ丘町)で

開催されました。

題して「パテック フィリップ展 歴史の中のタイムピース」

1839年に創業し、スイスを代表する高級機械式時計メーカー

「パテック フィリップ」の銘品約100点を一堂に展示しました。

同社が今年、創業175周年に当たることを記念した企画。

王侯貴族や、キュリー夫人、ワーグナーといった

偉人たちに愛されてきた銘品の紹介にとどまらず、

機械式時計を通して近代史を振り返る壮大な

内容になっている。

例えば、明治天皇の事績や同時代の歴史的光景を描いた

絵画が並ぶ館内では、絵に描かれた事績当時に作られた

時計を展示します。

1852年に誕生した明治天皇の御産所の様子を描いた

作品の前には、英国のビクトリア女王に51年に

献上されたペンダント・ウオッチを置いた。

もちろん、時を経ても基本デザインを変えず、

「不変の美」を誇る腕時計の展示も見逃せない。

それらからは「一生もの」ではなく、

親から子へ「世代を越えて受け継がれる時計」を

追及する同社のもの作りの姿勢を実感できるだろう。

(読売新聞 夕刊 1/15 高橋直彦 )