染色体異常 iPS化で修復
米国チーム発表 治療へ応用期待
染色体の一部が変形した患者からiPS細胞
(人工多能性幹細胞)を作製すると、変形が消え、
異常が修復されたと京都大学の山中伸弥教授が
上席研究員を務める米国グラッドストーン研究所などの
チームが発表しました。
iPS細胞に染色体異常の治療という新たな臨床応用の
可能性があることを示す成果で、
13日の英科学誌ネイチャー電子版に論文が掲載されます。
この染色体異常は、1本1組の染色体のうち1本の
両端がくっついて環状へと変形する「リング染色体」と
呼ばれる。脳など様々な臓器に障害が生じ、精神遅滞や
発育不良を起こす。患者は数万人に1人されます。
チームは、リング染色体で重い脳障害などがある患者3人の
皮膚細胞からiPS細胞を作製しました。
病気の特徴を再現して治療の手がかりを探る狙いだった。
ところが、作製されたiPS細胞ではリング染色体が消失。
正常な方の染色体が2本になり、
結果的に異常が解消されていました。
詳しい理由は不明だが、皮膚細胞からiPS細胞に
変化する過程で、染色体異常を修復しようとする機能が
働いたらしい。ただ、通常は父母から1本ずつもらう染色体が、
片方の親から2本もらった状態になるため、
一部の遺伝子の働きに異常を生じる可能性が残り、
完全な正常化とは言えないといいます。
研究主体となったグラッドストーン研究員は
「私たちも意外な結果だった」としたうえで、
「iPS細胞から染色体異常のない組織、細胞作り、
移植する治療ができる可能性が示唆されました」と
話しています。
染色体異常に詳しい藤田保健衛生大学の
倉橋浩樹教授の話
「リング染色体の消失は通常の細胞分裂でも
起きることが知られているが、それがiPS細胞では
頻繁に起きる点が重要だ。
ただ、染色体異常が消えたiPS細胞が使えば病気が
治るというほど単純ではなく、臨床応用へは
まだまだ時間がかかるだろう」
米国チーム発表 治療へ応用期待
染色体の一部が変形した患者からiPS細胞
(人工多能性幹細胞)を作製すると、変形が消え、
異常が修復されたと京都大学の山中伸弥教授が
上席研究員を務める米国グラッドストーン研究所などの
チームが発表しました。
iPS細胞に染色体異常の治療という新たな臨床応用の
可能性があることを示す成果で、
13日の英科学誌ネイチャー電子版に論文が掲載されます。
この染色体異常は、1本1組の染色体のうち1本の
両端がくっついて環状へと変形する「リング染色体」と
呼ばれる。脳など様々な臓器に障害が生じ、精神遅滞や
発育不良を起こす。患者は数万人に1人されます。
チームは、リング染色体で重い脳障害などがある患者3人の
皮膚細胞からiPS細胞を作製しました。
病気の特徴を再現して治療の手がかりを探る狙いだった。
ところが、作製されたiPS細胞ではリング染色体が消失。
正常な方の染色体が2本になり、
結果的に異常が解消されていました。
詳しい理由は不明だが、皮膚細胞からiPS細胞に
変化する過程で、染色体異常を修復しようとする機能が
働いたらしい。ただ、通常は父母から1本ずつもらう染色体が、
片方の親から2本もらった状態になるため、
一部の遺伝子の働きに異常を生じる可能性が残り、
完全な正常化とは言えないといいます。
研究主体となったグラッドストーン研究員は
「私たちも意外な結果だった」としたうえで、
「iPS細胞から染色体異常のない組織、細胞作り、
移植する治療ができる可能性が示唆されました」と
話しています。
染色体異常に詳しい藤田保健衛生大学の
倉橋浩樹教授の話
「リング染色体の消失は通常の細胞分裂でも
起きることが知られているが、それがiPS細胞では
頻繁に起きる点が重要だ。
ただ、染色体異常が消えたiPS細胞が使えば病気が
治るというほど単純ではなく、臨床応用へは
まだまだ時間がかかるだろう」