淡路恵子さん死去

「社長」「駅前」シリーズ

松竹歌劇団出身で、多くの映画や舞台で

活躍した女優の淡路恵子(あわじ・けいこ、

本名・井田綾子=いだ・あやこ)さんが、

11日午後5時24分、

食道癌のため亡くなりました。80歳だった。

告別式の日程は未定。

1948年、松竹歌劇団に入団。翌年、国際劇場の

「東京踊り」で初舞台を踏みました。

同年、黒沢明監督の映画「野良犬」に出演。

レビューの踊り子役で、殺人犯の幼なじみを

好演しました。53年には松竹と契約し、

小林正樹監督

「まごころ」などに出演しました。

50~ 60年代には、

成瀬巳喜男監督

「女が階段を上る時

「娘・妻・母」などに出演、エキゾチックな美貌で、

バーのマダムなど色気のある女性を好演しました。

人気の「社長」「駅前」シリーズにもレギュラー出演し、

コミカルな役柄もこなせる個性派女優として人気を得ました。

66年には、映画で共演した中村錦之助

(後の萬屋錦之助)さんと結婚、

大物カップルと話題を呼んだが、

82年に錦之助さんの「中村プロダクション」が倒産、

87年に離婚しました。

一方、同年に

「男はつらいよ・知床慕情」で20年ぶりに

映画に復帰しました。以後も舞台では

淡島千景さんと

コンビを組んだ喜劇「毒薬と老嬢」や、

「三婆」で存在感を示し、

近年はテレビのバラエティー番組でも親しまれ

頻繁に出演されていました。

映画監督・山田洋次さんの話

「高度成長期の裏で酒場で生きていく女性など、

特徴のあるタイプの役を演じることができる、

戦後の映画史で非常に重要な役割を担った人でした。

華やかな人でしたが、

私生活ではお子さんを亡くされるなど

辛い人生でも有り、そういう辛い思いから

ようやく解放されたのかとも思います」