日英、安保協力拡大へ

物品役務協定の締結検討

日英両国が安全保障協力を拡大するため、

物品役務相互提供協定(ACSA)を結ぶ検討に

入ったことがわかりました。

実現すれば、国連平和維持活動(PKO)や

海賊対処活動、

災害支援で円滑な協力が可能となります。

中国が急速な軍拡を進める中、

米国の有力な同盟国同士が連携を強めておく

狙いもあります。

直接のきっかけは、昨年11月に台風被害を受けた

フィリピンへの救援だった。

英海軍が駆逐艦「デアリング」を派遣し、

自衛隊はヘリコプター搭載護衛艦「いせ」などで

支援。双方は食料、医療などの支援を円滑に行うため、

物資の融通やヘリの運用に関して協議したが、

ACSAがなく実現しなかった。

他国との共同作戦を頻繁に行う英軍は、

他国と金銭・物資を融通し合う場合、現場指揮官が

契約書と交わせば足りる。だが、日本は事前に相手国と

協定を結ばなければならないため、英政府で

「日本とACSAの締結が望ましい」との認識が広がりつつあります。

日本としては、中国の軍事力増強に対し、英国との

関係強化がけん制につながることへの期待感があります。

一方、英国は対中経済関係を重視し、

中国との対立は想定していません。

ただ、中国が沖縄県の尖閣諸島を含む形で防空識別圏を

設定し、東アジアの緊張を高めていることには、

既存の海洋秩序を脅かすものとして日本と懸念を

共有しています。

日英は昨年7月、防衛装備の共同開発に関する

協力と情報保護に関する二つの協定に調印しています。