米国量的緩和を縮小
来月から FRBが政策転換
米国連邦準備制度理事会(FRB)は
17,18日両日、
連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、
市場に大量のお金を流し込んで景気を
下支えしてきた量的緩和策の第3弾(QE3)の
規模を1月から縮小することを決めました。
これまで毎月850億円ドル
(約8兆7000億円)としていた国債や住宅ローン
担保証券(MBS)の買い入れ額を100億ドル減らし、
750億ドルとします。FRBがリーマン・ショック以降導入した
事実上のゼロ金利政策や量的緩和など異例の金融政策を、
通常に戻す政策転換(出口戦略)の第1歩となります。
決定を受けて日米の金融市場では株価が上昇し、
円売り・ドル買いの動きが広がっています。
FRBが昨年9月に始めたQE3の規模縮小を決定したのは、
経済環境が改善を続けていることに加え、
与野党の対立で10月に政府の一部機能停止を招いた
米国議会で、与野党が財政協議で合意するなど、
財政面での不安要素も解消しつつあるためだ。
特にFRBが重視する失業率は、
QE3を始める前の8%台から、直近の11月は7%にまで低下。
バーナンキ議長はFOMC後の記者会見で、
「最近の経済指標は雇用が改善を続ける自信を
深めた」と緩和縮小の理由を説明しました。
FRBの新しい買い入れ額は、米国債とMBSをそれぞれ
50億ドルずつ減らし、
400億ドルと 350億ドルにする。
今後の縮小ペースについてバーナンキ議長は、
FOMCの会合ごとに経済状況を見て
判断する考えを示しました。
一方、現在継続している事実上のゼロ金利政策を解除し、
利上げを始める時期についての基準も
修正しました。
FRBはこれまで「失業率が(改善せずに)6.5%を上回り、
なおかつ1~2年先のインフレ率(物価上昇率)見通しが
2.5%を越えない場合には、ゼロ金利政策を維持します」と
していたが、インフレ率が目標(2%)を下回る場合は、
「失業率が(改善を続けて)6.5%を下回っても、
十分な期間続けることが適切」と、
ゼロ金利政策をさらに継続する方針を示しました。
【讀賣新聞 夕刊 ワシントン】