汚染水対策 ノーベル賞の知恵
英大教授提案へ
2010年にノーベル物理学賞を受賞した英国
マンチェスター大学のアンドレ・ガイム教授(55)は
9日、東京電力福島第一原子力発電所の汚染水浄化や
地下水の原子炉建屋侵入防止に自身の
受賞理由である非常に薄い炭素膜グラフェンを
活用する構想を、日本側に提案することを明らかにしました。
同日来日したガイム教授が、
東京都内で讀賣新聞のインタビューに答えました。
ガイム教授は10日、
汚染水や廃炉の対策を検討している国際廃炉研究開発機構
(東京)の山名元理事長らに会い、構想を提案する。
電子部品など幅広い分野に応用が期待される
グラフェンは耐久性に優れ、
最近の研究で放射性物質を吸着する性質が
確認されました。ガイム教授によると、水に混ぜた非常に
小さなグラフェンの破片を地面に染み込ませると、
グラフェンが積み重なった
1000分の1ミリ程度の薄い膜が原発の地下にでき、
膜で地下水の流入を防ぐと共に
汚染水の浄化が図れるという。
コストは不明だが、ガイム教授は
「(現在計画中の)地下に凍土壁を作るよりは、
簡単で長期間の維持が可能だ」と説明しています。
英政府からも事故対策に成果を役立てるよう要請が
あったという。