マンデラ元大統領死去
95歳 南ア人種隔離撤廃
アパルトヘイト(人種隔離政策)を撤廃に導き、
ノーベル平和賞を受賞した
南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領が
5日午後8時50分(日本時間6日午前3時50分)頃、
ヨハネスブルク近郊の自宅で死去しました。
95歳だった。
同国のズマ大統領が5日夜、テレビでの声明を
通じ明らかにしました。
ズマ大統領は
「民主国家を築き、皆から愛された
マンデラ大統領が旅立った。この深く、限りない喪失感は
決して消えることはない」と述べました。
近く国葬が執り行われる予定で、ズマ大統領は国民に
対し、終了まで半旗を掲げるよう呼びかけました。
マンデラ氏は白人政権による
人種差別の撤廃と人種融和に生涯をささげ、
南アフリカの精神的支柱として、
世界の敬意を集めました。
1918年、東ケープ州生まれ。
大学在学中に黒人の権利拡大を目指す
アフリカ民族会議(ANC)に参加。
62年に逮捕、国家反逆罪などに問われ、
90年に釈放されるまで約27年間、
ケープタウン沖ロベン島の刑務所などに投獄されました。
法廷でマンデラ氏は
「全ての人が手を取り合い、対等な機会を与えられ、
共存する。この理想のためには、
私は死をも覚悟している」と述べました。
命を賭して正義を追及する姿は
世界の良心を揺さぶりました。
獄中でも囚人の権利確立の為、当局に働きかけを
続けたほか、面会者を通じて獄外での闘争を指揮しました。
93年、釈放を決定した白人政権最後の大統領、
デクラーク氏と共にノーベル平和賞を受賞しました。
94年に行われた初の全人種参加選挙でANCが圧勝すると、
黒人として初めて大統領に選出され、
白人への憎悪を乗り越え、融和政策を進めました。
「マディバ」の愛称で親しまれ、99年に1期で大統領を
退任した後も、エイズや貧困、紛争などアフリカが
直面する問題の解決のために社会貢献を続けました。
ANC代表団を率いるなどして90年、91年に来日、
95年には大統領としても日本を訪れました。
近年は公の場に姿を現すことが少なくなり、
2012年 12月には肺感染症の治療や胆石の除去手術を
受けました。今年3月末から肺感染症などで
入退院を繰り返し、9月から自宅療養していました。