堤清二さん死去


セゾン創業 作家「辻井喬」86歳だった


西武百貨店の社長と務めるなど


セゾングループの創業者で、詩人で作家の辻井喬としても


著名なセゾン文化財団理事長の堤清二(つつみ・せいじ)氏が


先月25日午前2時5分、肝不全で死去しました。


告別式は近親者で済ませました。


喪主は妻の麻子(あさこ)さん。後日、お別れの会を開きます。


1951年に東大経済学部を卒業後、西武グループの創業者で


衆院議長を務めた父・堤康次郎氏の秘書を経て、


54年に西武百貨店に入社しました。


63年に西友ストアー(現・西友)社長、


66年に西武百貨店社長にそれぞれ就任しました。


西武鉄道元会長の堤善明氏は異母弟。


西武百貨店では「生活総合産業」を掲げて


新機軸を打ち出し、パルコやファミリーマートの創業などで


「セゾングループ」を築き上げました。


インターコンチネンタルホテルの買収など不動産事業も


積極的に推し進め、経営の多角化路線は注目を集めました。


西武百貨店の


「おいしい生活。」(糸井重里氏作)などのキャッチコピーや


「無印良品」ブランドの展開など都会的な消費文化の浸透にも


一役買いました。


しかし、バブル崩壊で本業の業績低迷、自ら会長を務めた


リゾート開発などを積極的に進めた西洋環境開発が経営難に


陥りました。西洋環境開発は2000年 7月、


特別精算の形で処理が決まり、堤氏は私財提供のために


グループ各社の保有株の大半を売却しました。


セゾングループは解体し、堤氏も経営から退きました。


一方、辻井喬として文壇でも活躍した。


詩集では「異邦人」で室生犀星詩人賞、


「鷲がいて」で現代詩花椿賞と讀賣文学賞を受賞しました。


小説では


「虹の岬」で谷崎潤一郎賞、


「父の肖像」で野間文芸賞を受けました。


08年 1月1年間、本紙朝刊に


「叙情と闘争 辻井喬・堤清二回顧録」を


連載しました。