宇宙開発 日本の貢献評価
日本人初の国際ステーション(ISS)船長を
務める若田光一さん(50)を乗せたソユーズ宇宙船が
7日、ISSに無事到着しました。
船長就任は、若田さんの実績と日本の科学技術・資金両面の
貢献が国際的に評価されたことを意味します。
今後の課題は、
ISS計画の先をどう読むかだ。
若田さんに日本人初の船長として
白羽の矢が立ったのは、
過去3回の宇宙滞在で着実に
任務を果たした実績と、
「和」の精神で周囲のメンバーをまとめていく
リーダーシップが、
NASAなど関係者の中で、高く評価されたからだ。
若田さんは日本航空の技術者から転身。
その仕事ぶりは安定感があり、
ISSの組み立てや保守管理などに
不可欠なロボットアームの操作技術は抜きんでる。
今回、一緒に宇宙に向かった米国の
マストラキオ飛行士も
「彼はグレート・コマンダー(素晴らしい船長)で、
グレート・ワーカーだ」と厚い信頼を寄せています。
もちろん、
仕事ができるだけでは、人望は集まらない。
若田さんの素顔を知る人たちは
口を揃えて、
人柄の良さを指摘します。
小中学時代の同級生だった
会社役員、伊藤信宏さん(50)は
「先頭に立って引っ張るより、周りを気に掛けて信頼を得るタイプ。
(和)の精神は彼の人柄そのもの」と話します。
バイコヌール宇宙基地で打ち上げを見守った
母親のタカヨさん(80)も
「"楽しくやろうぜ" が、口癖。困ったことがあっても、
直ぐに気持ちを切り替え、いつも友達と一緒でした」と
振り返ります。
若田さんはISSから衛星を放出する作業なども
自ら行うが、船長としての主な役割は、
他の5人の飛行士の作業管理や健康への目配り、
地上側との調整などだ。
特に大切なのは、
火災や空気漏れなど不測の事態が起きた際の対応。
地上側の判断を待たず、迅速な決断を下す必要があります。
これまでも宇宙環境を模した
海底実験室の訓練ではリーダー役を務め、
NASAの飛行士のまとめ役となる管理職なども
経験しました。
船長の大役を担う準備は十分だ
(バイコヌール宇宙基地で野依英治氏 讀賣新聞)