橋本雅邦の代表作発見
56年ぶり、福井で展示へ
明治の美術思想家・岡倉天心と共に
横山大観らを指導した
日本画の巨匠・橋本雅邦
(1835-1908年)の代表作で、
半世紀以上所在が不明だった「臨済一喝」が
見つかり、11月1日から
福井県立美術館(福井市)で始まる特別展で
展示されます。専門家は「この作品抜きに、
後の大観や菱田春草はなかったと言える近代日本画の傑作」と
しています。特別展は
「空前絶後の岡倉天心展」
(福井県立美術館、讀賣新聞社など主催。12月1日まで)
橋本雅邦は同じく狩野派の狩野芳崖と近代日本画を主導しました。
天心や米国人の東洋美術学校(現・東京芸大)や
日本美術院で大観や下村観山らを指導しました。
特別展を企画した福井県美術館の学芸員が
昨年末、都内の美術商が所有しているとの情報を得て確認。
貸し出し交渉が成立し、56年ぶりの展示が決まりました。
-泉屋博古館分館の学芸課長の話-
「画集に残るモノクロしか目にしたことがなかった。
基本は狩野派の表現だが、明るい色合いや立体感は
西洋の影響。フェノロサが指導した実験的な手法が
現れており、感動しました」