伊豆大島


「深く案じています」


皇后さまは20日、79歳の誕生日を迎えられ、


これに先立ち、宮内庁記者会見の質問に文書で回答されました。


台風26号の豪雨による土石流が発生した伊豆大島で多くの死者と


行方不明者が出ていることについて「深く案じています」と心配し、


東日本大震災について「どこまでも被災した地域の人々に


寄り添う気持ちを持ち続けなければ」とつづられました。


この1年について、皇后さまは、大震災から既に2年7ヶ月以上たっても


避難者が28万人以上いることに触れ、東電福島第一原発の現場で


指揮にあたった吉田昌郎・元所長の死を悼まれました。


今夏は猛暑が長引き、各地で豪雨や竜巻で人命が失われるなど


伊豆大島も含めて「悲しい出来事」が相次いだと言及。


「地球温暖化の問題を、今までにも増して強く認識させられた


1年でした」と記されました。


2020年夏季五輪・パラリンピックの東京開催が決まったことについては


「成功を心から願っています」とされました。


また、今年、盛んになった憲法を巡る議論に触れ、


かつて東京都あきる野市で目にした明治憲法の公布


(1889年)に先立つ民間の憲法草案を紹介。


地域住民が討議を重ねてこのような草案が日本各地で作られたことに、


「近代日本の黎明期に生きた人々の、政治参加への強い意欲や、


自国の未来にかけた熱い願いに深い感銘を覚えました」と


振り返られました。


皇后さまは、この1年、持病の頸椎症性神経根症による


肩や腕の痛みやしびれのため公務を数回休まれたが、


回答では「体調の不良を公にすることは決して本意では


ありませんが、欠席の理由を説明せねばならず、大勢の方に


心配をかけ心苦しく思っています」と胸の内を明かし、


「しばらくは今までとあまり変わりなく過ごしていけるのでは


ないでしょうか」と述べられました。


誕生日を祝う20日の行事は、台風26号による被害に配慮し、


皇居・宮殿で予定されていた祝賀などは取りやめとなりました。


ご一家での夕食会などは御所で行われました。


(質問と回答の全文はヨミウリ・オンラインに掲載)