「はじまり考」より
せっけん 5000年前に使用記録
せっけんの歴史は約5000年前までさかのぼります。
「日本石鹸洗剤工業会」(東京)によると、
古代メソポタミア(現在のイラク)の遺跡から
出土した粘土板に記録があり、
当時は塗り薬や漂白剤として使われたとされています。
中世ヨーロッパでは、動植物の油と灰を混ぜて作られました。
日本には16世紀、南蛮貿易のポルトガル船により
せっけんが伝えられましたが、
貴重な輸入品で、一般には広まりませんでした。
18~19世紀、油脂からせっけんを作る際に必要な材料になる
カセイソーダの製法がヨーロッパで確立され、
せっけんの大量生産が可能になりました。
日本では1872年(明治5年)、
京都府の研究機関
「京都舎密局」が最初に製造。
翌73年に横浜で洗濯用せっけんの商業生産が始まり、
88年に身体用のせっけんも登場しました。
明治後期には低価格の国産品が国民に普及しました。