大政奉還 御紋を"上書き"
二条城の唐門
世界遺産・二条城(京都市中京区)の
二の丸御殿唐門(国宝重要文化財)に施されている
皇室の象徴・菊紋の下から、
徳川家の家紋である葵紋が見つかりました。
(京都市元離宮二条城事務所:写真提供)
徳川家康が築いた二条城は、
1884年に当時の宮内省に所管が移っており、
菊紋はその時期に取り付けられたとみられます。
二条城を現在、管理する京都市によると、
二つの紋が重なっていたのは、唐門の屋根を支える部材の
先端部分にある飾り金具12個。
金箔を張り直すため、銅板で金具に固定された直径約9cmの
菊紋を外したところ、下からほぼ同じ大きさの葵紋が現れました。
二条城は1867年の大政奉還の舞台として知られ、
その後、京都府や陸軍省などを経て、
1939年まで宮内省が管理していました。
京都市元離宮二条城事務所の
後藤玉樹・建造物保存整備担当課長は
「江戸から明治にかけての激動の時代を映す貴重な資料」としています。
唐門は今月、約2年がかりの修理が完了。
今は菊紋が取り付けられています。