花笠落とし災い払う
甲賀・大原祇園祭
滋賀県甲賀市甲賀町の大鳥神社で24日、
勇壮な「大原祇園祭」が営まれ、
氏子らが青竹で奉納された
「花笠」をたたき落とす
荒々しい神事が参拝客らを魅了しました。
大原祇園祭は、災いや疫病を集落から
追い払う祭礼で、
400年以上前から神社周辺の9集落によって
行われています。かつては花笠に取り付けられた
献酒を激しく奪い取ることに価値があるとされ、
「けんか祭り」とも呼ばれました。
午後3時頃から、
赤い造花で飾られた高さ2.5mほどの
花笠約 50本ほどが境内に次々と到着しました。
拝殿前で酒たるを外した後、
楼門前で2列に並んだ白装束姿の氏子約50人の間を、
2人の若者が花笠を掲げて行ったり来たりするたび、
われ先にと青竹でたたいて引き倒していました。