祇園祭守る お天気ポリス
京都府警は14~16日の祇園祭の宵山期間中、
局地豪雨による事故を未然に防ぐため、
気象予報士の資格を持つ
警察官に京都市中心部の気象を
独自に予測させることを決定しました。
豪雨の危険が高まれば、見物客を地下街などに
非難誘導するという。
気象庁は「警察が独自の気象予測を雑踏警備に
生かすのは聞いたことがない」としている。
局地豪雨は、巨大な積乱雲が短時間で急激に発生し、
狭い範囲を激しい雨や雷が襲う現象。
気象庁によると、特定の場所や雨雲や気圧配置、風向きなどを
分刻みで観測していないと予測するのは難しいという。
予測を担当するのは、府警ヘリの操縦士で、
2008年3月に気象予報士の資格を取得した
中島文孝巡査部長(42)。
期間中、府警の航空基地(久御山町)に待機し、
雨雲のレーダー画像や府内の雨量のデータを分析する。
府警の警備本部は担当巡査部長から連絡を受け、
各山鉾町を巡回する警察官に、
見物客を地下街や建物内に誘導するよう伝えます。
気象予測を巡っては、陸上自衛隊西部方面総監部
(熊本市)が独自の天気予報を自治体などとの会合で
伝えたとして、気象業務法に違反する可能性を気象庁から
指摘された経緯があるが、
同庁は「府警内部で雑踏警備に生かすのは問題ない」とし、
担当の巡査部長は「見物客を守るため、
知識を最大限生かしたい」と話しています。