ナラ枯れ 草の根対策


木一本ずつ害虫へワナ


大津市公園緑地協会


「力貸してほしい」


広葉樹のナラやシイが大量に枯死する「ナラ枯れ」を


少しずつ食い止めようと、大津市公園緑地協会は、


市民と協力して市内の公園など主に4ヶ所で原因となる


害虫をペットボトルのワナで捕らえる作戦を展開する。


身近な場所にも被害が及んでいる実態に関心を向ける狙いがあり、


同協会は「山火事の中、1本の木を消化するようなものだが、


力を貸して欲しい」と参加者を募っている。


ナラ枯れは、体長約5ミリの


「カシノナガキクイムシ(カシナガ)」がブナ科の木に卵を


産み付ける際、カビの一種「ナラ菌」が運び込まれて増殖し、


水を吸い上げる導管を詰まらせることで起きる。


薪を採るなど人の手が入らなくなった山林のほか、


公園にも被害が広がり、県森林保全課によると、


県内でも2012年度、18ヘクタールが被害を受けた。


同協会も09年、10年度、小野妹子公園と八所神社で、


倒れる恐れがあった計約40本を300万円かけて伐採しました。


しかし、伐採は費用がかかる上、根本的な解決につながらない。


より安く、予防に役立つ方法を探し、


京都府立大学特別講師の小林正秀氏が開発した


ペットボトルのワナにたどり着きました。


ワナはペットボトルを注ぎ口のある部分を残して切り、


下向きに25個(長さ約2・5m)連ね、幹に沿って数本を


取り付ける。一番下には、カシナガをおびき寄せる


"フェロモン"の効果がある


焼酎を1週間に1回ほど注いでおく。


昨年の夏、同協会が小林さんの指導の元


同公園と同神社のシイとクヌギの5本で試行したところ、


2ヶ月半で約1万匹駆除に成功しました。


作戦は5月26日から茶臼山公園(秋葉台)から開始。



*参加希望者は、6日午前9時半から瀬田公園(一里山)、


16日午前10時から小野妹子公園(大津市水明)、


22日午前9時半から八所神社(八屋戸)に現地集合する。


お問い合わせは、同協会(077-527-1588)