都市の大樹 伸び盛り
マルビル緑化 完成記念式典
安藤さん「世界一の大木に」
大阪・梅田のシンボルとして親しまれている
「大阪マルビル」(大阪市北区)の円筒形の壁面を、
ツタやカズラで覆うプロジェクト「都市の大樹」の
完成記念式典が7日行われ、
発案者で建築家の安藤忠雄さん(71)らが参加しました。
安藤さんは市民らに募金を呼びかけ、
大阪市内の河川沿いに桜を植樹するなど、
ヒートアイランド現象を緩和する都市の緑化に
取り組んでいる。その一環として、ビルを所有する
大和ハウス工業(同市)に計画を提案、1月に着手した。
6階までの外壁に張ったワイヤにはわせた植物は現在、
地上約30㍍まで成長。
今後は手入れをしながら自然に伸びるのを待ち、
30階建て(高さ124m)のビル全体を
(緑の大樹)とすることを目指す。
式典で安藤さんは、
「希望に向かって緑が空に上がっていうようで
素晴らしい。世界一の "大木"として発信したい」と挨拶。
総事業費2億円を負担した大和ハウス工業の
樋口武男会長も
「新しい形の社会貢献。こうした緑化が広がって欲しい」と述べた
「緑のテラス」と名付けられたビル北側の屋外広場も
この日、オープン。
早速、緑を楽しみながら行き交う人々の姿が目立っていた。
(7日午前、大阪市北区にて)