大津「寺田屋」お登勢 生家跡に石碑


幕末、坂本龍馬の活躍を支援した京都・伏見の宿


「寺田屋」の女将、お登勢について、


その生家が大津市中央の丸屋町商店街内に


あったことがわかり、


NPO法人・京都龍馬会(京都市)と


近江龍馬会(大津市)が、


生家跡地に石碑を建て、


25日、除幕式が行われました。


東京都の歴史研究家、


あさくらゆうさん(44)が昨年8月から調査し、


今年1月、


大津市歴史博物館に寄託されていた当時の戸籍帳にあたる


「丸屋町宗門人別改帳」(1847年)を確認。


帳面にお登勢の名前が登場し、


内容を分析した結果、


お登勢は現在の大津市中央で、「升屋」という宿を経営していた


山本重助の次女だったことが分かった。


あさくらさんの知人の京都龍馬会の赤尾博章理事長(61)らが


声をかけ、石碑の建立が決まった。


日本石材産業京都支部が石材を提供し、


滋賀支部が施工を担当した。


旧升屋の敷地で、現在、営業している和菓子店「光風堂菓舗」の


店先に石碑は建てられた。高さ1.2メートル。


中央に「寺田屋お登勢実家 升屋跡」と刻まれている。


除幕式で、赤尾理事長は「お登勢の実家はこれまで


なかなか見つけることができなかったが、あさくらさんの他、


多くの人の協力で場所を特定でき、石碑まで


建てられたことを感謝したい」と述べた。


あさくらさんは「お登勢の実家が大津市にあると


裏付けられた。お登勢の存在がより多くの人に知られ、


大津の観光の底上げにつながればうれしい」と話した。


光風堂菓舗では、これを記念し、「お登勢」などの


文字を焼き印にした「お登勢せんべい」(10枚525円)の


販売を始めました。(読売新聞:地域 滋賀版)