米国LNG 対日輸出許可
大阪ガス参画 17年にも
米国エネルギー省は17日、自由貿易協定(FTA)を
結んでいない日本などへの液化天然ガス(LNG)の
輸出を許可すると発表しました。
「シェールガス革命」が起きている米国から価格が安いガスが
2017年にも入ってくる見通しで、
日本のエネルギー事情が大きく変わる。
エネルギー省が許可したのは、
中部電力と大阪ガスが計画に加わる
テキサス州のフリーポート社。
申請通り1日14億立フィート(約4千万立方㍍)まで、
20年間の輸出を認めた。
「(こうした条件下なら)米国の公益に反することはないと
判断した」としている。
米国ではシェールガスの採掘が活発になり、
ガス価格が活発になり、ガス価格が極めて安い。
ほとんどの原子力発電所が停止している日本は
火力発電所に依存しており、
米国のLNGは大きなエネルギー源になる。
天然ガスの輸出は米国内のエネルギー価格に影響を
与える可能性もあるため、米国ではFTAを結んでいない国に
天然ガスを輸出するには政府の許可が必要。
今回の許可は、11年にルイジアナ州の計画に与えて以来
二件目で、日本企業が関わる計画では初めて。
米国から日本にガスを輸出するにはほかに、
連邦エネルギー規制委員会(FERC)が環境に与える
影響を審査する。関係者によれば、FERCの許可も年内に
得られる見通しという。(ワシントン=山川一基)