「泣不動」数百年ぶりに上演


幻の能 時代を超える


室町時代に作られたものの、その後廃れた能「泣不動」が復活する。


取り組んだのは、立命館大能楽部のOBや能楽師ら。


能ゆかりの浄土宗大本山・清浄華院(京都市上京区)で11日、


数百年ぶりに上演される。


泣不動は、平安時代、大病を患った師を助けるため、


命を差し出す僧侶に不動明王が涙を流して感動し、


身代わりになる物語。


中世に広まり、これを元にした能が1452年に初演されたが、


江戸時代ごろに途絶えた。


寺には物語を紹介する室町時代の絵巻「泣不動縁起」


(国重要文化財)や、掛け軸が伝わる。


立命館大学のキャンパスはかつて寺の近くにあり、


能楽部は1962年まで数年間、寺の建物を借りて


稽古していた。OBの達富充彦さん(72)=京都市北区=らが


昨年、「寺に恩返ししたい」と復活を企画。


能楽部を指導する能楽師・青木道喜さん(62)=同市中京区=らが


江戸時代の文献などを参考に、能のコーラスにあたる「謡」を復曲。


舞や囃子もつけた。


11日は普段非公開の掛け軸を会場の大殿に掲げ、


青木さんら能楽師15人が演じる。


上演は午後3時から。


チケットは前売り5千円。


問合せは能「泣不動」復曲の会事務局


(075)241-2215 (ASAHI 岡田匠)