立体感 陰影の妙
京都の老舗として知られる龍村美術織物の美を紹介する
「創業百二十年記念 龍村平蔵『時』を織る。」が、
大阪に続き17日から京都で開かれる。
初代から四代までの龍村平蔵の作品が一堂に会し、錦の帯や
打ち掛け、陣羽織などの代表作300点が並ぶ。
龍村の織物を「陰影をもった立体物」と語る
四代龍村平蔵のきよしさん(65)
南蛮美術をテーマに帯を制作されていて
大航海時代のポルトガル人やスペイン人がもたらした文物や、
影響されて生まれた工芸品がイメージの源泉であるという
平蔵は代々、シルクロードを通って法隆寺や正倉院に伝わる古代裂、
日明貿易や南蛮貿易によって舶載され、茶道界などに広まった名物裂などを
帯の意匠に昇華させてきました。海外から渡ってきた異形のものを和装に
採り入れるのは、平蔵の系譜に連なることだとおっしゃる
南蛮趣味の文様というのは、和装の世界では決して珍しいものではありません。
ただ、切り子のモチーフを織り込んだ「ぎやまん錦」や、18世紀後半の南蛮趣味の
つぼを表現した「白象陶彩文」などの袋帯をじっくりご覧いただくとわかるのですが
立体感の出し方には独特なものがあると自負しています。
初代平蔵から現在にいたるまで、私たちは陰影をもった立体物として
織物をとらえています。間近でご覧いただき、
織りの深さ、魅力を感じてください。とのこと
「様式を学び、破る」。進化し続ける、独自の美意識たち。
本日17日(水)-22日(月)
京都高島屋グランドホール〈7階〉
ご入場=午前10時~午後7時30分(8時閉場)
最終日は午後4時30分(5時閉場)
入場料〈税込〉=一般800円(600円)大学・高校生600円(400円)中学生以下無料
主催:朝日新聞社 協力=龍村美術織物