たまには漫画の話をしよう2-2盛り上がるピンチとチャンスの作り方(「伏線、ちゃんと張ってる?」) | 四色アペンド

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オリジナル4コマ漫画「Happy in HAPPY INN」執筆中につき、現在休業中です。

こむさんがコユリスを3Dモデル化してくれたよっ!!
(コユリが着ぐるみを着ています)
しゃがんでハブさん見てるの可愛い〜∩^ω^∩


むぎちゃんたちのネコミミスタイルもかーわいい〜♡♡

ちゃんとハブさんキツネさんも耳&しっぽつき!

ハトムギさんが以前も着ていたグラディエーター風な鎧を着ている…!


あの、ひとこマックス!みんなの回答で登場したパワーワード「コユリス・パーク」がここだッ!!



施設詳細はこむさんのブログ

こむさんいつもありがとうございます!!






それでは後半、伏線のお話をします。


前回のあらすじ

私がある日突然壁に囲まれ大ピンチ!
(ざっくりすぎるわ!)


トラブルはいつも突然に。
天災同様理不尽に降りかかるものだと思っております。
ある日民家にブレーキとアクセルを間違えた車が突っ込んでくる事だってあるのですから、
主人公に降りかかる火の粉に脈絡を無理して考える必要は無いです。

(もちろん、あればあれで良いのですが、今回はピンチとチャンスの作り方の話なので端折ります)

ですが、ピンチは理不尽に襲ってきても、チャンスはそう都合よく降りて来ないものです。


都合よくハシゴが降りてきたら、それはひと時のドッキリかご都合主義というもので、もはやピンチでもなんでもありません。

ちなみに、なんでもアリのギャグ漫画で降りかかったピンチを、なんでもアリのギャグで振り払ったら、その話は「なんでもアリが日常」なのでこれもまたピンチではないです…。
ある程度のルール作りが必要になりますよ。






ではピンチはどうやって解決するのか?

ジャンプ力も無く手ぶらの私では高い壁はどうする事も出来ません。
ですが、ここへ来る道すがら

バールのようなもの

みかんと書かれた丈夫な木箱を見つけ、

ポケットにバナナバナナが入っていたら

あ、何とかなりそう

ってなりませんか?






…ならないよ!!!



木箱に乗っても壁は越えられないしさー…



いや、でも待てよ…木箱なら組み木もあるが釘を打って作られてる場合もある…この、バールのようなもので木箱を解体して、足元は危ういけどハシゴっぽい形状に作り直していけば…あっ、ちょっと高さが足りない!

ええい!せめてここからバールのようなものが壁の上部に引っかかってくれれば…!


届けぇー!バールのようなものーーっ!!




…というような
試行錯誤と努力と一瞬の強運
(流石にここまで頑張れば、御都合主義とは呼ばせない、運の良さだ!)でピンチを切り抜けられるのです。

この、「足場の危うさ」や「届くか届かないか分からない高さ」などもピンチを乗り越えられるかどうかのハラハラ感になってくれるので要チェックですよ。


そしてこの、
バールのようなもの木箱のような要素がまさしく伏線というものなのです。

(ちなみにバナナはミスリード。ミステリーでは有効だけど他のジャンルでは無駄ゴマになりがちだから正直要らないと思う。)


これらのアイテムは壁に阻まれてから見つけても良いのですが、脱出ゲームじゃあるまいし、
いかにもな感じでそこに置いてあると
御都合主義の延長になってしまうので、
ピンチに遭う以前にタイミングをズラしつつしれっと(ここ大事)登場させるのです。




「あっ、そういえばバールのようなもの拾ったな」
「背景に木箱があったな」
そんな要素をさり気な〜く事前に読者に見せること。
見せないとアンフェアだしこれまた御都合主義と思われてしまう。

でもあからさまに見せちゃうと、今度はコレが物語のヒントになり、読者に先の展開がバレてしまう。
だからさり気なく。



バナナバナナバナナバナナバナナバナナバナナバナナバナナバナナバナナバナナバナナ


ここまで来て、

「でもこういうの、頭が良くないと出来ないでしょ?ウチの主人公ならこういうのできないキャラだからちょっと無理…」


なんていう方もいらっしゃると思います。

知育玩具やピタゴラスイッチ的な例を挙げたのでこういう流れになりましたが、入手アイテムと地頭力を使う方法だけが伏線、しいてはピンチ解決の切り札では無いのです。





ミケネコ「おお〜い四色ちゃん!コレに捕まれー!」


あっ、ミケネコが来た!
持つべきものは相棒だねぇ…。゚(゚´ω`゚)゚。


頭は別に良くない、運動能力もイマイチ、でも人格者で仲間の多い主人公には人脈を使う手もあります。


物語の前半〜中盤で誰かに善行を施す、もしくは熱い友情を築いておくと、





それがバールのようなものや木箱の代わりを果たしてくれます。











壁に囲まれ閉じ込められた!!

そんな時壁の外から人の声がする…



心の友が!

かつてのライバルが!!

あの時の鶴が!!!


感情移入できるほど人との繋がりがしっかり事前に描かれていればそれって熱い展開だし、嬉しいでしょ?

ここで仲間と一緒なら大丈夫!って、スルッと助けられるんじゃなくてもう一悶着して助かる道を模索して切り抜けるとベターよ。





前半で頑張った事が、
後半になって思わぬ形で報われる。

文章で書くと、
「勉強いっぱいしたからテストで良い点とれました!」
と一見同じ現象にみえるのですが、この「思わぬ形で」がまさにツボ。




勉強いっぱいしたから(行動)
テストで良い点取った(結果)

は、「勉強したんだからそりゃそうだよね」と読む側に先の展開を想像させるのは容易です


ですが、

あの日車に轢かれそうになった猫を助けた
(行動)
ピンチの時に猫が救助に来た(結果)の場合は

そりゃ猫が救助にくるなんて思わないよ!

ってなるでしょう。
ピンチから助けに来てもらう為に助けた訳でもないし。



(ちなみに…後に助けてもらう為にこの時助けたって展開もありうるけどそれは「なにかの際に役に立つように非常食を用意しておきました」のようなもので、やっぱり意外性は無い)



三毛猫三毛猫三毛猫三毛猫三毛猫三毛猫三毛猫三毛猫三毛猫三毛猫三毛猫三毛猫三毛猫


「うーん、でも私が描きたいのってそんな災害クライシス漫画とかじゃないんで参考にならない…」


大丈夫、例がそうだっただけでコレはどんなジャンルにもちゃんと対応できるんです。



…っと、すごい長い文章の記事になってませんか?疲れたんじゃない??
興味の無い人にはかなりしんどい長話だったかも。


サービスカット。



この続きは次回に持ち込みますので
よろしくお願いします!