…と、いう事で今日はゆったりとした中継ぎ記事です。
いつもより遥かに文章多め!
1年前にブログを始めてからです。漫画を描く機会だらけになったのは。
それ以前は専らRPGやサウンドノベルなんぞを作って遊んでおりました。
(あ、ビーズやワイヤーリングなんかの手芸関連もね!)←無闇に多趣味だね
要はストーリーが紡げればいいわけで、もしくは人をワクワクさせるゲームシステムやあっと言わせるギミックが作れれば尚良しで。
まあとにかく、作りたがりなんですよ。
ただそれが一方向に向いてないだけです。
漫画なら漫画にしかできない表現、
ゲームならゲームにしかできないギミック、
小説にはできて漫画ではできないトリック
そういったものを閃くたびにそれに適切な媒体を選んでいるだけな訳ですが…。
いや、前置きが長すぎます。要は
文章を書くのも好きだよ~!
…です。
たまに小説なんぞクリエイト(書くという表現がなんとなく相応しくない気がするので)してみましょうか。
ただ、そのまま小説を載せるのも四色アペンド的にはアレなので、時々( )で空白部分を入れていきます。好きな単語を入れて遊んでね!
※画像はイメージです
「お前さん、( ① )は好きかね?」
目の前にいる白ヒゲの依頼人は今どき珍しいレトロなパイプ煙草の煙を燻らせながら言った。
「ああ、好きだね。…探偵だからな」
「ほう!」
ヒゲだけはサンタだが髪型は( A )なその初老の男は煙をバブルリングのように丸く吐き出して喜んだ。
いや、これはでんじろう先生の空気砲か!
…と突っ込みたくなるような勢いだ。
お陰で俺の前髪は( B )状態だ。
「フォフォ…この探偵事務所にして良かったわい。なまじ興信所と名乗るところではそんな返答は出やせんわ」
依頼人は興奮のあまり白い煙を鼻から口から撒き散らし、それが白いヒゲと相まって画像的には口の周りだけボカシが入ったような無駄に卑猥な状態になっているが、それを知ってか知らずかそのまままくしたてる。
「実はな…この地図の場所にある( ② )に、お前さんの大好きな( ① )が隠されておる。
それを取ってくるのがワシの依頼じゃ。
…できるか?」
できるか、と言う表現はやけに引っかかる。
場所は何の変哲もない( ② )だ。子供のおつかいでも出来る。
スタッフがいればはじめてのおつかいでも大丈夫だ。柴田理恵が感涙する姿が目に浮かぶ。
できるか、には他の意味がある。
俺は胸の底からこんこんと湧き上がる好奇心を悟られまいと蓋をするように口元を歪めた。
「やってもいいな」
「なんて笑いをする男じゃろうなぁ!
気に入ったわい。契約成立じゃ。」
依頼人は懐から茶封筒を取り出した。
「手付金だ。受け取れ」
差し出された茶封筒にはまごうことなき( C )が入っていた。
こいつは洒落た依頼人だな。
俺は茶封筒を( D )に忍ばせると地図のルートを指でなぞりながらこれから起きるであろう身の危険に心躍らせた。
地図の場所である( ② )にたどり着く頃には日も傾き、西陽が建物のバックライトとなってシルエットを生み出していた。
そのシルエットという黒い魔物に飲まれながら俺は( ② )を見上げ息を一瞬、止めた。
「なんて威圧感だ…」
これは本当に( ② )なのか?明らかに異質な空気を感じる。
肌で分かる。
ピリピリと毛穴を震わすこの感覚は、まだ冷たさの存分に残る解凍真イカを内股に挟まれた様な恐怖…いや嫌悪感か。
息を吸い込むのも躊躇われる。
しかし中には俺の、そして依頼人の望んだ( ① )があるのだ。
こみ上げる嗚咽を腹に納め、ドアのノブに手を掛けたーーー。
正体が分かった。
これは、日常ではお目にかかれない臭気だ。
嗅覚なのにお目にかかれないとはおかしな話だが。
鼻がもげて逃げ出しそうなくらいにイヤイヤしている。
このままニ、三日ここにいれば人体は進化を遂げて鼻の穴はシェルターの如く固く閉ざされるだろう。
そんな絶望の香りがする。
「これは…( ③ )か!」
機密性の高いこの部屋は、この臭気を、犠牲を生まない優しさを、全て包み込むためにそこに存在しているようだった。
優しさに包まれたならこんな香りがするであろうとは俺は信じない。
すぐに脱出しなければ。
「クソッ…どこだ?どこにある?!」
何故かテレビドラマのセット並みに不自然に乱立するダンボールをいくつもいくつも掻き分けながら( ① )を探す。
臭気は次第に濃くなり、俺の嗅覚を閉鎖寸前まで追い込んでいく。
いっそ、閉鎖してくれ…!
鼻毛がビリビリと震えだした頃、
ダンボールはラスト2個となっていた。
嗅覚はとっくに麻痺しているが、臭気を孕んだ酸素が脳内を巡ったのか頭がちっとも働かない。
…どっちだ?
今頼るべきは推理なんて探偵らしいワードではない。必要なのは動物的本能。
つまり、勘だ。
「俺は俺の感覚を…信じる!」
俺は右のダンボールのガムテープを引き裂いた。
( ③ )
…
…トラーーーップ!!!
間接的な部屋の臭気でさえ信念を揺るがす程の悲惨なバイブレーションを生み出すのに、このご対面はなんだ。
( ③ )の臭気が、空気が、存在が。
鼻に、肌に、じっとりとまとわりついて、
身体を縛りあげる。
俺はそんな見えない鎖に繋がれた両腕を必死の思いで振り上げ、そしてそっと蓋を閉じた。
「はあ…はあ…」
もはや口呼吸だが、敵の攻撃はそれでも緩まらない。
「最後の…一個…」
ラストダンボールには、
確かに俺の追い求めた( ① )があった。
力なくそれを手に取ると、操り人形のようにゆらゆらと揺れながら出口へと向かっていく。
視界が、歪む。
扉を開けてふと振り返った部屋は、並々ならぬ臭気に揺れていた。
それはまるで熱波にプラスチックが溶かされるような切なく悲しい光景だったーーー。
「ホッホウ!お前さんやりよるな!見事にアレを持ち帰ってくるとは!」
ホクホク顔の依頼人は、白いヒゲを小躍りで上下させながら( ① )を受け取った。
例の煙草の煙のバブルリング、いや空気砲は容赦なく俺の前髪を巻き上げていく。
「これは残りの報酬じゃ。よくやった探偵さんよ。」
依頼人は( E )から麻袋を取り出すと、その中身を全てこちらに投げ渡した。
そして、一度も振り返らずに事務所を後にした。
ドアの閉まる音が冷徹にこだまする。
「はっ…」
俺は肩をすくめながらその背中を見送った。
危険な場所に身を躍らせるのも探偵の醍醐味なのだ。それを与えてくれたあの老人には、感謝している。
だからこそ俺は、あのドアの閉まる音よりも冷徹な人間だったのだろうと思い至った。
あの( ③ )の支配する世界の中、ダンボール越しとはいえ隣にあった( ① )は、果たして無事だったのだろうか?
俺たちの知っている( ① )のままで存在し続けていられたのだろうか?
感覚の麻痺していた俺は気づかなかったが、老人はいずれ気がつくだろう。
あの、『呪い』は…その手の中にあるそれに感染しているかもしれないのだと。
その傍らには血文字で「くっさい」と書かれていたという…。
…俺も暫くは迂闊に人と個室に入れないな。
もうちょっと細かな描写や話の広がりを見せたかったのですがアドリブですんでまあ、こんなところで。
( )の中の同じ数字には同じ言葉が入ります。
アルファベットは各一回しか使わない言葉です。
最新のサウンドノベルツクールなんぞあったら選択肢も豊富に用意してこんな遊びをしたいんですけどね~。
それではまた、次回!


