経営の右も左も分からない4人が、前代表の急逝を機に小さな設計会社を運営するようになってから早1年半。

私は4人が役員になったのと同じタイミングで事務のお手伝いを始めました。
私が会社に行くのは週1〜2日ですが、入った当初は会社ならあって当然のデータも揃っておらず、たった7人の会社とはいえ事務関係の諸々を整えるのが大変で、家でも仕事をしてました。

そうはいっても4人はそれとは比べものにならないくらい大変だったと思います。

だけど…。
それぞれは頑張っているのに、少しちぐはぐ。チームワークもイマイチ。
自分がやっていることの数と
他の人がやっていないことの数とを数えて
「自分はこんなにやっているのにあの人は…」という発言や態度を幾度となく見ました。

ベテランの元役員さん達は
「仕事のできる人はみんなやめてしまった」
と平気で私に言います。
そうならば残っていたこの4人はできそこないなのかもしれません。

4人の簡単な紹介をします。
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生え抜きのI氏とT氏は信頼しあっている仲。この会社で設計の技術を1から学び、経験も豊富な40代。
I氏はもくもくと図面をひくタイプで、T氏は社交的でムードメーカー。
もともと外注先で勤めていたS氏は、数年前に中途入社してきたそう。好くも悪くもいつも1歩離れた位置にいる役員最年長。
役員の中で唯一、一級建築士の資格を持っていることから代表取締役になったK氏は20年前に中途入社。役員就任時のゴタゴタで不安神経症を患い、それと闘いながらの毎日。
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私感ですが、病んでいるK氏以外の3人は技術職特有のプライドと自信を持ち合わせており、それが強みになる時とネックになる時とがあります。

そして私が事務手伝いをすることになったのは、K氏が自分の夫だったからです。


現役員は、会社に1000万円の借入がある状態で引き継ぎましたが1年半たった今、借入金は2700万円に膨らんでいます。
その上、再来月には資金が尽きます。
銀行からの借入れはもう難しいでしょう。
まさに崖っぷちです。



1年半前、それまでいつも元気でポジティブだった大好きな夫の心が壊れてしまった時、そんな状態なのに代表を引き受けることに私は大反対しました。
だけど一方で、その状況の会社から夫だけが逃げ出すわけにはいかないという心情も理解はできました。
その時にI氏、T氏、S氏のそれぞれが1人ずつ私と話をしてくれ、説得をしてくれました。それでもやはり夫の体が心配で、心から賛成という気持ちにはなれませんでしたが、応援しようと決めました。

夫には「だからあの時、反対したのに…って思わせないでほしい」とだけ言いました。

でも……。

この1年半。
私なりにできる手伝いを一生懸命している中、
「だからあの時、反対したのに」
と、思った瞬間が何度かあります。
私自身、30年近く会社員として働いてきたので、他社と比べて甘いなぁ…ゆるいなぁ…と感じる場面も多々ありました。

I氏のことも
T氏のことも
S氏のことも
仕事人としての夫K氏のことも
嫌になってしまったり、不信感を持ってしまったこともありました。

あと夫の心療内科の薬がどんどん増えていくのも心配でなりませんでした。



再来月には資金が尽きてしまう今。

自分の中の色々なことをリセットし、応援しようと決めた1年半前の自分に戻って、もう1度4人を信じて応援しようと思います。
いや…本音を書くと「応援しよう」というよりは「きちんと最後まで見届けよう」というほうが正しいです。


この4人のチームのことを嫌いになりたくない…。どんな結果になっても笑顔で心から「お疲れ様でした」と言いたいのです。


このブログは自分のための覚え書きです。


K氏と私は、土曜日と祝日は会社休日ではありますが出勤しています。
祝日の昨日、会社の応接コーナーにある花瓶に造花をいけました。



花言葉で選んだ花達です。
青いバラ : 不可能を可能にする
三つ葉  :  願いがかなう
あじさい : 結束

青いバラは4本です。
頑張れ!4人!