数ミリというガラスのかけら。
そんなもんで指先を切り、真っ赤な血が流れる。

幸いにも今回の地震の被害はこれだけで済んでいます。

食料や燃料に制限がでるかもしれないが、電気もガスも水道も今のところ不自由なく普段と変わらぬ生活ができている。



昨日は仕事も休みで出かける予定があった。

予定の時間通りに家を出ていたら間違いなく家には帰れていない。
それだけでは済まなかったかもしれない。


震える地面に立ちすくみながら揺れる家をただただ眺めているときはこの世の終わりかと思った。
とても現実とは思えなかった。



しかしながらテレビの中の日本はそれ以上の現実だった。


落ちる外壁。

黒く渦巻く海。

流される家。

燃え盛る工場。

崩れる崖。

唸る発電所。

淡々と告げられる失われた命の数。。



こんなにのうのうと生きている自分に嫌悪感さえ抱きそうだ。



ただそれだけじゃない。

そう簡単にネットも電話も繋がらないかもしれないけど、必死に大切な人の安否を確認しようとする人とそれを助けようとする人。

何かあったら…と不安でおかしくなってしまうより、自分が元気でいれば必ず会えると強い気持ちで生きてほしい。



こんなときこそ日本の底力見せつけてやろう。





ちっちゃいガラス片だって人間を傷つけることができる。

ちっちゃい人間だって日本を救うことができるんじゃない?


自分にできること…

無理に何かをするんじゃなく、何もしないこととか。


うちの代わりに暗くて不安なところに明かりが灯るといいな。