コロナ8日目(妻子4日目)その3


 帰宅して、真っ暗な自宅に入った。なんと、玄関の鍵が無施錠の状態であった。


「…。」


兎に角、家の中はすべての電気が消えていた。


あれ?〇〇ちゃん。〇〇くん。妻子の名を呼ぶ。


返事なし。


「…。」




「なぜ居ないの?」「救急車を呼んで病院に運ばれたとか?」とか、嫌な想像が秒で頭の中を回った、



リビングを確認、居ない。




寝室を確認。 え?居る?



 真っ暗い、寝室の端で、子供を抱きながら布団の端で座っていた。



「ゲッ…。 (・_・;)」





「大丈夫?」




「おかえり。メチャしんどかった…。何もできない。」と、まさに蚊の鳴くような声で答えてくれた。





「あー、シクった…。会社休めば良かった…。」と思った。