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(全26話の未来少年コナンと違って)余りにも長期の連載作品

だったせいで思い出せなかったが、
孫悟空のドラゴンボール初登場シーンが尻尾で釣りをする

シーンで、スタートの時点でオマージュ全開だった。


足枷も輪っかだったコナンと違って、悟空の足枷は

ブーツだった。
頭身が伸びて"約束に答えて結婚する"直前、カンフーシューズ

からの衣替えとして、神殿から課せられた足枷、だった訳だが、

これもジムシーからの引用だろう。
コナンとジムシーの対比は徹底的に描かれていて、重要な

テーマになっているが、裸足でその能力を際立たせるコナン
に対する、

プラスチップ島育ちのジムシーの靴は重大な象徴である。

同じタイミングの衣替えで手枷足枷にプラスされる

アンダーシャツは、まさしくダイスの沙悟浄キャラの

暗示アイテムであり、神殿到着によって三妖怪構造の意匠が

組み込まれた事になる。
ダイスのアンダーシャツも、上半身裸のジムシーとボロい

シャツ一枚のコナンとの対比としてポイントになっている。

史実とされる原作に対して、読者向けにはエンタメ提供と

なり、スポンサー向けには主役玄奘の内面(冒険家的

マッチョ要素によって阻害される)を強調させる効果を

感じさせる、
西遊記における三妖怪の創作、即ち実在の人物玄奘からの

三又分離

を(未来少年コナン経由で)逆流させ、最後に神様から

後継者指名されて断って逃げる、というのがドラゴンボール

のオチだった
(アニメ版、及び原作「もうちっとだけ続くんじゃ」まで)。


ヤムチャが、何故か律儀に西遊記通り砂漠渡りでの

敵対キャラクターとして登場したのも、
芥川龍之介の影響による戦前日本における川渡りの河童から、
更に拡張アレンジした未来少年コナンにおける海渡しの船乗り
の流れを経由している、と考えれば意図が分かり易い。

コナンが唯一ダイスを呼び捨て(風)に、

そして逆にジムシーが肩書きで呼ぶ、
ハイハーバーからインダストリアに向かう段階での
コナン「ダイス!」
ジムシー「船長!」
のシーンは、少年二人の成長を表現しているだけでなく
従者三妖怪がついに集合して結成された三蔵法師一行が

最終決戦地に向かう、という構図を表す為に、
既存の二妖怪が一塊になって迎え入れるという意味を強調して

三人一体になった事を意味付けている。


ヤジロベーは三代目のジムシーだが、ジムシー的な

キャラクターを作りきれずに結果的に行き着いたとは言え、
三分割はセオリーに沿っている
(最後で魔神ブウ=ジムシー、ミスターサタン=ダイス

をやっているので、全体では四人になっているが)。


初代ジムシーのウーロンが最初のドラゴンボール使用者

になってオチを付けたのが、
未来少年コナン前半のクライマックスにおけるジムシーの

ロープ切断に対応する。
大逆転でラオ博士を救出した風で、実際はラオとコナンの

二人が意地を張ってボケ合戦している事を、ジムシーの

台詞(無言)と表情によって突っ込む構図のシーンである。
前半クライマックスで主人公の相方に花を持たせて活躍させる

為だけならば、
ジムシーに「よっしゃ任せろ」とは言わせないまでも得意な

顔ぐらいは最低でもさせて、
"見事なコンビネーション"を表現するはず。
「足の指で挟んだ銛をつっかえ棒にして対抗できる能力がある

なら、駆け上がってその刃物使って一人でロープ切断できる

だろう」
(もっと言えば、救い出すどころか引き裂いて殺そうとしている)

とコナンに突っ込み、
一方のラオも実は自分から捕まりに行っていて

まさしく単なる二人の綱引きに過ぎない、と暗示している。
「ギャルのパンティ」という下ネタがオチなのも、このシーン

の銛の隠喩が元で
同様に壮大かつ誇大かつ幼稚な願望とドラゴンボール集め

に対するシニカルな突っ込みである。
更に、神殿に如意棒を伸ばして元の鞘に返すシーンも、

この天井の穴のイメージをなぞらえている。

ウーロンでは結局ジムシー足り得なかった事から二代目として

直後に登場する事になるクリリン
は、人気が高い有名キャラクターにはなったが、当初の

世間ずれしたイメージもすぐに薄れて主人公との対比は

出せていない。
本当は後半の最後で死んでいたジムシーを意識したタイミング

で殺して、声がそっくりな三代目のヤジロベーに引き継がれた。
この声が同じキャラクターという構図も、ただの声優への

配慮を後付けギャグ風にしただけかと思いきや
未来少年コナンを強く意識した重大な前振りになっていた。

三回目の正直として登場したヤジロベーも、完全にヒーロー

ものに成り果てたピッコロ大魔王編の煽りで宙ぶらりんに

なったが、サイヤ人襲来編において、大猿化・ソンゴハン

の死因の自覚と共に、刃物でオチを付けて、遠大な

伏線回収を成し遂げている。