↑続きです



しかしある時
その先生が
どこかの
大きな病院へ
行くことになり
そこでの
皮膚科を辞めることに
なりました。

それを知った患者さんたち。
必死で先生を
止めにかかり
署名運動までして
先生を留まらせました。←すごい‼︎

結局
先生は
その皮膚科を
継続することに
なりました。

その条件が

週3日で
午前か午後のみの
診療

でした。

おそらく
先生は
病院と
兼任してくれたんだと
思います。←この辺記憶が曖昧です



エピソードを
聞いている限りでも
すごいなぁ
思うのですが
1度だけ
先生の診察を聞いて
びっくりしたことが
ありました。

ちゃんとした
壁とドアが
ないため
診察室の声は
丸聞こえ。
私は
診察室の外で
診察室の中の
会話を
盗み聞き
聞いていました。←聞こえるから聞いちゃう

先生
  どうされましたか?

患者
  なんか昨日から
  足が
  かぶれたみたいに
  赤くなってるんです。


先生
  ふんふん。
  これは.....
  昨日
  マンゴー食べましたね?

患者
  え⁉︎
  そうです!
  昨日の夜
  マンゴー食べました!

先生
怖っ
凄っ‼︎

患者さんも
驚いていました。←そりゃそうだろう

この頃
マンゴーは
まだ認知度が低く
ほぼ輸入でしか
手に入らない
高級品でした。←今も高級品か?

先生は
結構
おじいちゃん。
それなのに
そんな
マイナーな
果物で
アレルギーを
おこしていることを
目視だけで
ピンポイントに
言い当てました。

すごい‼︎

名医と言われる
由縁ですね。




閉院間際の
先生は
耳が遠くなり
いつも看護師さんが
大きな声で
耳元で
患者さんの言葉を
伝えていました。
それでも
お体が続くまで
診療してくださいました。

今はもう
その皮膚科は
跡形もなく
更地になっていますが
その前を通ると
その先生のことを
思い出し
ちょっぴり
懐かしくなります。