実家に2泊3日で泊まってきた。父は80歳、母は78歳、二人とも昨年大きな病気を患い入院したが今はなんとか二人力を合わせながら生活をしている。父は退職してから料理が趣味でよく料理をしている。現役の頃は考えられなかったが。
5時頃になると父はエプロンをかけいそいそと野菜を切り出した。長ネギを斜め切り、白菜をざくぎり,春菊、焼き豆腐と要領よく切っていく。しらたきも用意してある。側で母が見守っている。私はストーブの前で様子を見てる。どうもすき焼きらしい。
火をつけすき焼き鍋に油を引いて野菜から煮込んでいた。母が冷蔵庫から「黒毛和牛だよ。高かったんだよ」と私に自慢げに見せてくれた。父はそのお肉を鍋に入れ、味付けは醤油、料理酒、砂糖を適当にスプーンに入れ混ぜていく。
「ああ、砂糖足りないかな」と砂糖を追加で入れた。
「よし、春菊を入れれば出来上がりだ」
「春菊足りる?」母。「ああ、足りる。十分だ」父。
「味見した?」と母。「いや、してないよ」と父。
私の役割は生卵を用意すること。母はいらないというので2つ冷蔵庫から出して割って器に入れる。
父はワンカップを隣の部屋からだし、私は冷え冷えのモルツ、母はお茶で乾杯。
「去年入院してから一滴もお酒は飲んでないんだよ。それ以来だな」と美味しそうに日本酒を飲んでる。
なんと幸せの瞬間だ。卵に柔らかい牛肉が絡んで美味しくてたまらない。モルツもう1本といいたいところだが父も1本で止めてるんだから私もそれに習って我慢。
朝食が終わると昼食の話をしている2人に時々うんざるする事もあるけれど、それが2人にとって活力であり楽しみなんだろう。何時までも
元気でいてね。