昨日埼玉にあるお寺にいった。電車とバスで乗り継いで約2時間くらい。1人でいった。目的はお参りではなくそのお寺の近くでお団子を経営している男性に会いたかったからだ。
去年から女性の同僚の人で同級生で独身の男性がいて、私に紹介したい人がいるという事。相手もバツイチで水曜日が定休日、お酒も好きな人だから私に合うんじゃなかと言ってくれた。相手も同僚の人に誰か紹介してほしい、と言われたとの事。ならば一度は会ってみたいと同僚にお願いしたが、会うまでの設定は中々進まなかった。すぐにでも設定してくれると期待していたが。私は段々イライラしてきた。そこまで言ってくれたんなら、どうしてやってくれないんだ。ならば自分で行くしかないと思った。自分で顔を見てきよう。お団子を買いに来たという事で。同僚には2日の日行きますのでと話したら、チエコさんの事は何となく話しておくね、と言ってくれた。
当日は天気に恵まれて電車の乗り換えもスムーズにいった。バス停もすぐ見つかり、ほっとした。バスなんて5年以上は乗ってない。20分ぐらい乗ってお寺に着いた。お寺に入るとすぐ右側にお目当てのお団子屋さんがあった。想像していたよりは古い建物。出店の横に中で食べられる店がつながっている。14時過ぎだったが一組の家族がお団子を注文していた。そこで接客していた人がその男性だな、と思った。眼鏡をかけ、スッキリした感じ。たしかよく走っていると聞いてたからやっぱり爽やかな印象。いいな、と思った。ここまで来た価値はあるかも。お団子以外にもお稲荷さんとかもおいしいよと聞いていたので、中でゆっくり食べたいと思い店の引き戸を開けた。
そこにはお客様が一人もいなかった。メニューは壁に貼られた焼き団子、お稲荷、他幾つかマジックで書かれた物が。年配の女性がにこやかに「いらっしゃいませ」と迎えてくれた。しかし私一人でシーンとした中、緊張してしまった。ふと横を向いたら例の男性がこちらを不思議そうな表情で見ていた。決してにこやかな表情ではなく。私は何とかこの状態を変えたいと思い、「同僚のミホさんの紹介で来てみたんです」と笑顔で挨拶したが、男性は「あ~、ミホね」と。年配の女性も「ミホちゃんの紹介で、それはまあまあ」と。
焼き団子を3つ頼み、お茶を頂いた。その間、男性は何回か作業場とお店を出入りしていたが、奥の方にひっこんでしまった。いつもなら食べ終えてもスマホを見たり、写真を撮ったりしてのんびりするのだがそんな雰囲気でもなく、食べ終わるとそそくさと私はお会計を済ませ出てきた。お土産に何か買おうかなと思っていたがそんな気分にもなれなかった。
せっかくお寺に来たんだから、お賽銭箱の前で手を合わせ、「どうか健康とよい縁に恵まれますように」と心の中で唱えてきた。
帰りの電車の中で、なんだろうな、とけっして嬉しい気分にはなれなかったが、まあ、それでも行動することに意味があるんだと自分を慰めた。そう、だって行動して分かることもある。しなかったらいつまでもこの人どうなんだろう、と期待を持ち続けてしまう。
かのトーマス・エジソンの言葉
「私は失敗したことがない。ただ、一万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ」
1万回はさすがに嫌だけど100回チャレンジしよう。
必ずやくると信じて。