今回、アメリカへの赴任を聞いた時に最初に思い浮かんだのは猫たち。

(左:7歳♂、右:6歳♀)
引っ越しのストレスなど色々考えたけど、猫を置いていくという選択はできず、人間の都合に付き合って頂くことに。
さて、そうと決まればまずは調査。
同じように猫をアメリカに連れて行った人たちのブログをいくつも読み漁り、うちの猫たちに必要なことをつなぎ合わせていく。
めちゃくちゃ詳しく書いてあるネット記事もあったけど、結構難しい内容だし実用的な印象は無かったので、今後同じく猫と渡米する人がこの記事を読んで「助かった!」と思えるようにまとめる!
猫と渡米(ミシガン州編)
時系列
まずは我が家がした準備を時期毎に
- 2025年12月末:夫の渡米が決まる
- 2026年1月17日:マイクロチップを埋める
- 2026年1月19日:羽田空港検疫・APHISへメール問い合わせ
- 2026年2月22日:狂犬病ワクチン接種①
- 2026年4月5日:狂犬病ワクチン接種② + 抗体検査の申請
- 2026年4月14日:NACCSより検疫申請
- 2026年6月8日:健康証明書取得
- 2026年6月26日:事前の空港検疫
- 2026年7月2日:渡米
我が家では夫は3月からアメリカでの勤務開始。
私は自身の仕事の調整だったり、自宅の片付けや後処理などもあって、6月~7月頃に渡米する予定で逆算して計画を立てた!
輸送用クレート
外資系航空会社は体重制限(クレート込みで8キロまで)はあるけど、猫は機内持ち込み可能!
今回私たちは、目的地まで直行便があるデルタ航空を利用。
過去にブログで見つけたこちらのクレートをAmazonで購入。
デルタ航空がアメリカのペット用品ブランドと共同で開発したとか。
機内持ち込みサイズの規定は色々あるみたいだったけど、利用する航空会社のものだし問題ないはず!
うちの猫は1匹が体重6.5くらいあるけど、それでも広めだった印象。
ちなみに、機内では前の座席の下に入れられるように多少潰す必要があるため、ソフトタイプ。
我が家の猫たちは、クレートを見ると「病院だ!」と逃げるタイプだったので、購入してからはこのクレートを常に猫のいる空間に。
おもちゃとかおやつを投げ入れて、このクレートに対する不信感を少しでも減らす工夫も。
ただ、その場に置いておくだけではただのモニュメントになる可能性もあり、「このクレートでの移動にも慣れさせる」ために、購入以降は病院へも利用した!
マイクロチップ
アメリカへ動物を持ち込む場合、
犬はワクチン接種などが必須だったけど、猫は州によってかなり違うことが判明。
ただしマイクロチップは犬猫ともに必要だったので、かかりつけの動物病院を予約。
我が家の猫たちは両方野良出身だから、マイクロチップは未登録。
動物病院で渡米することを伝えて、今後の予定をすり合わせ。
幸いにも担当医はそういった経験のある先生だったので、割と話はスムーズに進んだ。
マイクロチップ埋め込みの針はかなり太いので、猫によっては鎮静かけてする場合もあるとのこと。
うちも1匹は大丈夫だったけど、もう1匹は暴れて対応できず鎮静かけて埋め込み。
何事も早い方がいいかと思って、同じ日に狂犬病ワクチンもお願いしたら、
「渡航の何日前までに~とか、規定があるかもしれないから確認してからにしましょう」と言われて、この日はいったん保留。
マイクロチップは埋め込み時に病院から登録案内をもらえるので、帰宅後にネットで登録が必要!。
これから接種するワクチンの接種証明には、ここで埋め込んだマイクロチップの番号が記載されるので、まずはマイクロチップの埋め込みを!
もし必要なワクチンをこれまでに接種していたとしても、マイクロチップを埋めていないと無効になる!
ちなみに、マイクロチップ登録以降にネットでワクチン接種を登録するページは無い!
(私はマイクロチップ入れたら、ネットのマイページに反映されると勘違いしていた)
当該猫のマイクロチップとワクチン接種の紐づけを確認できるのは、証明書だけなので注意が必要。
輸出入条件の確認
羽田空港検疫とAPHISへメールで問い合わせした内容は全く同じで、渡航予定(いつ、どこに、何の動物と)と対応状況(マイクロチップやワクチンの有無など)を記載して、輸出入の条件を確認。
両者から返事の内容を要約すると、
前提として、こちらでは明確な回答はできないから、さらなる詳細が必要な場合は連邦政府機関へ確認してね。
日本の出国と再入国は利用する空港の検疫へ直接確かめてね。
とりあえず下記見解は解説するから、足りない時は前述した機関へ問い合わせてね。
~以下、アメリカ各州毎の条件を記載~
■羽田空港検疫
渡航の条件についての資料と具体例送るね。
渡航先の条件はAPHISに確認してね。
航空会社でも独自の規定を設けている場合があるから、利用する航空会社にも確認した方がいいよ。
出発の10日前までに事前検疫があるから、輸出する動物と検疫に来てね。
検疫の申請はこれだよ(後述にリンク貼る)
羽田空港検疫は予約がめっちゃ取りにくいから、他の空港とか検疫所も検討してね。
てな感じ。
ミシガン州側は猫の入国にはかなり緩いようで、条件はほぼ無し笑
デルタ航空へも電話で確認したけど、航空側が特別に要求するものはなく、基本は日本とアメリカの検疫で必要とされた書類でOKとのこと。
ただやはり心配、何かっては困るので我が家では下記を用意した。
・マイクロチップ登録証明書
・狂犬病ワクチン接種2回
・狂犬病抗体検査証明書(日本語・英語)
・健康証明書(英訳付き)
※健康証明書は検疫からフォーマットもらった。
良かったら使ってね。
健康証明書フォーマット
問題は日本を出る時と、日本に再入国する時。
下記が日本側の受入条件
・マイクロチップ挿入
・狂犬病ワクチン接種(2回)
・抗体検査証明書
※ここは詳しく調べていないから参考にしない方がいい…
日本出国時に、あわせて再入国時に必要な書類を用意しておくといいよと検疫に言われたので、
私は出国時には不要とされる書類も念のためすべて取得。
狂犬病ワクチン
前述した接種時期については、特に定めはなくワクチン有効期限内であれば問題ないと判明したので、再度病院へ予約。
1回目を接種してから、1か月以上あけてから2回目の接種になる。
2回目を接種した際に、同日に抗体検査証明の申請を動物病院を通して実施。
他のブログでも記載されていたけど、
抗体検査は生物化学安全研究所を利用。
1回目の接種とした時に病院で医師が調べたら、一時的に北米エリアで有効な証明書の発行受付を中断していた。
翌週には再受付開始になっていたけど、今後もそういう対応可否が発生する可能性はありそう。
HPに記載の通り、申請時には検査費用の支払いを証明する資料が必要になるので、対応する動物病院に確認した上で2回目のワクチン接種当日に支払いしたことがわかるものを持参するとスムーズ!
事前支払いが必要とは知らなかった我が家は、病院でお会計待ち中に猫を預かってもらってコンビニまで走ってネットバンキングの振込完了画面をスクショして印刷笑 大変だったので、もしこれから申請する人は注意してほしい。
ちなみに、申請時に抗体検査証明書の記載言語の選択?がある。
どちらか片方発行でも、両方発行でも金額は同じだった。
(日本語版は日本語の申請用紙、英語版は英語の申請用紙が必要)
基本は日本語だけで大丈夫と聞いていたので、最初は日本語版だけ申請したけど、出発前に不安になって追加で英語版も取得…
追加取得の場合は、事務手数料1,500円が発生するし、これまた支払い証明のコピーだったり、申請書の担当医の直筆サインが必要だったりでかなり手間。
私のように心配性の人は、最初の申請の際に両方発行することがおすすめ。
ここで取得した抗体検査証明書は有効期限が2年なので、もし2年以内に日本に本帰国するならそのまま利用可能ぽい。
ただし狂犬病ワクチンは有効期限が1年なので、こちらは有効期限内に繰り返しワクチン接種が必要になる。
このワクチン有効期限が切れてしまうと、帰国時に検疫で数日~数か月猫が足止めを食らうことになるので、とにかく有効期限に気を付けて!!!
検疫所
NACCSとうシステムから検疫申請をするんだけど、このシステムは入口がややこしかった。
ID発行してログインしようとしてもできないので、注意!
NACCSでの申請はマイクロチップ登録が終わっていたら、狂犬病ワクチンなどの接種前でも全然問題ない!
申請後割とすぐに検疫の担当者からメールで連絡が来るから、それに従って進めていく方が楽かも?
申請内容に誤りがあると、自分では修正出来ない。
検疫側が編集権限持っているから、検疫からの修正依頼を待ってて良いと思う。
申請時点で足りなかった資料も入手次第メールで写真を添付して検疫に送れば確認してくれる。
検疫予約
色んな人のブログを読むと、出発当日に羽田空港検疫で最終検疫を受けてる人が多かった。
しかし羽田空港検疫は予約が取りづらいこと、出発当日に不備があったら大変になること、移動時間を極力短縮させたい、
以上の理由から私は出国日前10日以内に、事前検疫を受けることにした。
名古屋市港区に検疫所があるので、電話で問い合わせすると、動物検疫は中部空港検疫のみらしい。
改めて中部空港検疫に電話して検疫の予約状況を確認すると、6月末は比較的空きがあるとのこと。
NACCSに申請した際のメールで予約調整の連絡をくれるとのことだったので、メールにて調整して無事に予約完了。
あとは予約日までには必要書類を集めるだけ。
予約当日
予約時間までに余裕をもって家をでたはずが、渋滞で10分くらい到着が遅れてしまった。
到着予想時刻が分かった段階で電話連絡したら、30分くらいなら遅れても問題ないと返答でかなりホッとした…。
中部空港検疫の場所は把握していたので、迷わずに向かったけど駐車場からは少し距離があるので、
場所がわからない人は予約時間の20分前までには到着しておくのが良い。
空港との連絡棟で簡単な受付をしてからエレベーターで上がる。
節電対策の一環で、エレベーターホールから検疫事務所までは本当に真っ暗でちょっと怖かった。
事務所に入ると、これまでにメールで送った書類と持参した書類の原本とを合わせて確認。
ここで不備があれば手書きで修正する。
書類の確認が終わると、受付の隣にある検査室へ移動。
猫を診察台に乗せてマイクロチップの読み取りと個体の照合(検査官と私で読み合わせ)と、健康チェック。
ただ健康チェックといっても医師のような診察ではなく、猫の顔をちらっと見て終わり。
明らかに病気やケガなどがなければ問題ない様子。
それも終わると、検疫が発行した検疫証明書に検査官がサインして、書類を受け取り終了。
2匹連れて行って事前検疫の時間はトータル15分。
事前にメールで何度もやり取りしてチェックしていたので、かなり時間短縮できてありがたかった。
ちなみに今回利用した中部空港検疫は、電話対応からメールまで本当に丁寧で優しかった。
行政ってドライな印象あったけど(ごめんない)、接客業以上の対応。
デパートのインフォメーションかと思った。
メールもすぐに返信をくれるし、予約日の数日前に確認連絡までくれて至れり尽くせりだった。
この感じならもし猫を連れて本帰国になった時も、安心して相談できそう。
出発当日
出発当日の流れと、出発までの猫に関する対応も解説。
猫の出発準備
猫の渡米について、検疫以外での懸念点と対策などをまとめてみた。
- トイレ問題
- 移動のストレス
- チェックイン
- 空港保安検査場の通過
- 水分補給
①トイレ問題
猫は24時間くらいであれば、トイレは我慢できるらしい…。
出発直前におしっこもうんちもしてくれることがベストだけど、そんなに上手くはいかない。
クレートの中でしても大丈夫なようにクレート内にトイレシートは敷いておいたけど、結果的にうちの猫たちは移動中は我慢してくれた。
アメリカへは夫が4か月先に移動していたので、事前に猫部屋を用意してくれていた。
トイレは家に到着した日の夜に2匹ともしっかりおしっこしてくれて安心した。
②移動のストレス
担当医に何度も相談&別病院でもセカンドオピニオンを実施。
航空会社は空輸時の鎮静剤は全面的にNGだけど、抗不安薬はOKと知って医師にも確認して事前の処方してもらった。
飲んでから1時間~1時間30分で効きだして、5時間くらいで切れるとのこと。
切れる前の追加投入はNG。
飲んでから約6時間で効き目が切れるとなると、飛行機に搭乗したらすぐに切れるじゃん…。
空港までの新幹線移動や、空港でのチェックインが、周辺がざわざわしてて1番猫が落ち着かないから、その部分だけでも不安を取り除くは重要と言われた。
また、猫は結構あきらめてくれるから機内で覚醒しても、じっと耐えるが多いと。
当日までに、2回ほど抗不安薬を飲ませて効き目はしっかり確認。
鎮静時のフラフラした感じはなく、とにかく爆睡&少しぼーっとした印象だった。
結局うちの猫は2匹とも、到着まで残り5時間くらいに完全に覚醒して鳴き出し大変だったけど、移動の半分以上は薬の影響が感じられたので、使用してよかったと思っている。
ちなみに、移動のストレスで猫の寿命が縮まることは基本的にはないらしい。
③チェックイン
事前に検疫は済ませたけど、本当にこれで大丈夫?って不安を持ちながらチェックイン。
ペット持ち込みは事前チェックインなどができないので、直接カウンターへ行く。
とはいっても、付近の案内の人がペットのチェックインに慣れているわけではないので、できないとわかっていても形式的にチェックインの機械へ案内される笑
さてデルタ航空のカウンターは、幸いにも皆さん猫好きだったようで、手続きをしながら猫談義に花が咲いた。
検疫で発行された書類と、これまで用意された書類を確認されて無事にチケット発行。
途中デルタ航空の保安系スタッフ?の方から、搭乗者の確認をされた際に、「猫大好きなんです!見せてもらっていいですか?」と言われて少しだけチャックを開けた。
「かわいい!ありがとうございます!」って終わったけど、おそらくあれも検査の一環だったんだろうな。
諸々の手続きが無事に終わり、チェックインと預入荷物も渡すことができた。
搭乗の際も優先搭乗できるため早めに搭乗口に行くようにも案内された。
④保安検査場の通過
今回調べた中で1番おどろいたのが
保安検査場では猫をクレートから取り出し、
抱っこして金属探知機を通過した
という話がいくつもあったこと。
嘘だろ?って思って調べても、そういった情報が多く出てきてさらにびっくり。
クレートを金属探知機に入れる必要があり、生き物は機械を通れないので、検査中は飼い主が猫を抱っこする必要があると…。
本当か嘘か、過去にはそれでパニックになった猫が逃げて行方不明になったって話も。
この検査を医師に相談した結果、移動中は常に洗濯ネットに猫は入れておくことになった。
動物病院でも実施されているが、猫は洗濯ネットに入れると大人しくなることから、長距離移動でもよく使われている手法らしい。
また今回のようにやむを得ずクレートから出すことになっても、洗濯ネットに入っていれば逃亡することはない、と。
さて、問題の保安検査。
チェックインカウンターでは「検査員にはすぐに猫がいるって伝えてください。誤って猫がエックス線探知機を通ると大変です。」と言われていたので、自分たちの手荷物を置くよりも前に「猫がいます」と宣言した。
さあここが正念場だぞ…と力んでいたが、まさかのクレート丸ごと一緒に金属探知機を通過できた!
通過後にテーブルの上で、検査員が軽金探(虫眼鏡みたいな探知機)でチェック&爆発物検査の紙でクレートの周りをサラサラっと拭いて終了。
人間だけは再度金属探知機をくぐり直して、無事に保安検査場を通過できた。
その直後の出国審査の時に何か言われるのかな?って思ってたけど、機械でパパっと済ませて、免税店エリアへ突入できた。
デルタ航空の保安検査の運用なのか、空港の運用が変わったのか、検査員の判断なのかは不明だけど、猫をクレート出すことなく混雑エリアをクリアできてひと安心。
※ちなみに、ペットの機内持ち込みは1人1匹のため今回は一足先にアメリカに行っていた夫が、一時帰国してくれていた。
搭乗前のカウンターでは、上記の事情もあってチケットを読み取りボーディングブリッジの手前で夫単体で再度保安検査が実施された。
その際には、夫のチケットに紐づいていた方の猫がクレートから出す事態が発生。
この時はまだ薬も効いていたし、ネットに入っていたので15秒ほど私が抱っこしていたが、おとなしくしてくれていて助かった。
⑤水分補給
脱水が怖かったので、水分補給用のチュールを持参。
免税エリアに入ってから人気のない場所に移動して、チュールをあげたけど1匹は一切食べなかった。
やはり緊張していると何も口にしないみたい。
アメリカに到着
フライト時間は約12時間。
フライト直前にはCAさんが、「猫いるんですよね!何かあったら言ってくださいね!」と声掛けしてくれた。
最初は静かだった猫たちだけど前述したとおり、残り5時間くらいで覚醒して2匹揃って常に鳴いてしまい、猫にも周りの方にも申し訳なかった。
降りる際に猫を座席下から出したら、前に座っていた外国人のご家族が「猫?かわいい~!」って言ってくれて、お礼とうるさくした事を謝ったが、「気にならなかったよ!」と言ってくれた。
入国審査では、猫の存在にすら触れられることなく通過。
ありがたいことにデルタ航空は預入荷物が、人間たちよりも早く地上で待機しててくれたので、すぐにピックアップして駐車場へ。
無事に猫との移動を終えた。
現在
本日でアメリカにきて5日目。
大型家具の搬入と組み立てが終わったので、今日から猫たちも家の中で自由に過ごしている。
移動のストレス、知らない環境、家具搬入と組み立ての騒音で、猫部屋に用意したテントに引きこもっていたけど、1匹はすでにリビングのソファーで我が物顔で過ごしていて安心。
2匹とも当初はご飯食べなかったりで、おしっこしか出なかったけど、猫①は3日目に猫②は5日目にうんちが出てようやく心配が解消された。
かなり長くなってしまったけど、この情報が今後渡米する誰かの役に立つことを祈る!