序にも書かれていたが、
前原一誠といえば、維新後士族を糾合し叛乱を起こして処刑された元参議。長州の重鎮だったが木戸とソリがあわず退隠し、西郷や江藤と同様、あまり積極的ではないが、既に半分自暴自棄になっており、担がれ、破滅。みたいな。

でもそこはやはり人間が一人生きており、
破滅までの過程には、当たり前だが、様々な出来事がある訳だ。いきなり破滅するわけではない。

前原は真面目で人望もあり、そして反逆者だった。
反逆者というのはいつの時代も理想者なのだ。
かくいう僕もそうだ。

これが幸せだ。これが人の道だ。というのを決めていて、それに自分や周囲を当てはめようとする。でも世間というか周囲は理想とはもちろんかけ離れている。エゴには違いないが、エゴのない人間などいない。そこで悩んだり、妥協する自分に憤ったりするわけだ。僕が前原と違うのは、その反逆心の強さだ。強くない分、破滅はまだまだしないのだ。





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