復活第1弾は先日読破した

「鳥居耀蔵」松岡英夫著(1991年)。

 

「蛮社の獄」で有名な鳥居耀蔵。

でも正直、その後の彼の人生などどこにも出てこないし興味もなかった。

どうせ政治体制が変わったタイミングで失脚させられ、腹でも切らされたのだろうと思い込んでいた。

しかし鳥居は生き続けた。水野忠邦の没落と共に失脚し、他藩預けで謹慎させられたが命までは取られなかった。

自噴してそれこそ自ら腹でも切りそうだがそんな発想は鳥居にはない。

幽閉生活実に23年。

蛮社の獄で辣腕を振るった頃と同様に、鳥井は傲岸と言っていいほどの態度で生き続ける。

なぜなら、自分は間違ったことはやっていない、自分の信念に基づいてすべてやったことだ、というわけだ。

ある意味、その意志の強さは英雄に値する。