宰相 鈴木貫太郎/小堀桂一郎/文春文庫すごい人です。鈴木貫太郎。この人があの時に首相にならなければもっと酷いことになっていて、やれ高度経済成長だ、などと言っていられなかったかもしれない。筆者はとかく鈴木首相の「平常心」に驚嘆している。僕も驚嘆している。陸相阿南との奇妙な連帯感も感動的だ。表面では真反対の主張をしながら、それでいて互いをかばい、同じゴールをしっかり見ている。これほど緊張感のある仕事はほぼないだろうが、その足元くらいでいいから、僕も何かに命を燃やし尽くしたいなーと思ったりした。