読んだのは2度目。


昭和20年8月15日というのは誰も経験したことがない
外国との戦争に負けたことを発表する日でした。

誰も経験したことがないからやり方がわからない。
混乱する。
混乱に乗じようとする陸軍青年将校たち。

国を愛するが故に暴発しようとする彼らと
陸軍の総意を身体ひとつで代弁しようとする阿南陸軍大臣の忍耐と
終戦を是が非でも実現しようとする大芝居をうつ鈴木貫太郎首相と
聖断を2度も下した天皇。

誰も経験したことがないから予想外の出来事が起こる。

そんな中、玉音放送を未曾有の混乱の中、時間通り放送した放送局の人々の努力と度胸には
すごいものを感じた。

この日に主要な役割を演じた人々の中に、
悪い人間はひとりもいないなと思った。

戦争を起こしてからこの日の前日までは数々の愚かな行為があったはずなのに
この日だけはそれがなかった。

誰もが命がけだったし、誰も私欲では動いていない。


正直、立派だと思った。さすがは日本人だと思った。
もう一度言うが、この日だけを見てみれば、という絶対条件をつけての話だが。