「で、これはどういう事だい?哀姫」
「うっそっそれは・・・・・・」
ここは、町外れの古く、大きな屋敷の中の読書室。
青年が、蒼衣の少女を問い詰めていた。
原因は、そこらじゅうに散らばった、お菓子の包みや箱、食べかすの数々だった。
「本を読んだらお腹が空いたのです。だから、・・・・・・」
「そうだとしても、屋敷じゅうの菓子をすべて食べるのは、いくらなんでも食べすぎだぞ」
「ごめんなさい彩輝、次からは少なくするのです」
哀姫と呼ばれた少女は、素直に、謝る。
それを見て青年は、
「わかればいいんだ、それから菓子を食べたんだから、歯を磨いてくるように」
「是、わかったのです」
そういって、哀姫は、洗面所に向かう。
そして、彩輝はため息を付く。
「いつもより素直だな哀姫、だけど、こんなに菓子を食べるのはいつぶりかな?」
そう言って首をかしげる。
「ああ、あの時以来かな、初めて会った時・・・」
そこに居たのは、蒼衣の人形のような美しい少女だった。 中編に続く・・・